【システムインテグレータ】2017.8(2Q決算)

独立系のソフトハウス。

ERPの請負開発とWeb関連中心のパッケージソフト開発・販売・保守が両輪。

主力商品・セグメント別の収益と利益は以下の通り。

事業構成比 売上 セグメント利益 構成比
Object Browser 320 194 21.9%
EC・オムニチャネル 293 78 20.1%
ERP 847 121 58.0%
その他 △ 5 0.0%
調整 △ 237 0.0%

 

主に上記3製品を展開。

事業構成比はERPが一番大きい。利益率は14.3%となかなか。

Object Browserは利益率がすごい。60.6%

EC・オムニチャネルの利益率は26.7%と、どの製品も利益率が高い。

調整額のマイナスが大きいのが気になるが。

以下当社決算情報、定性情報は決算資料より。

単位は特筆なき場合、全て百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てるものとする。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 1,459 150 105
前決算② 1,572 66 41
業績予想③ 3,800 450 283
YoY △ 113 84 64
-7.2% 127.3% 156.1%
③-① 2,341 300 178
進捗率 38.4% 33.3% 37.1%

 

対前四半期減収(△113、△7.2%)、増益(+84、+127.3%)

減収だが、増益。それに伴い、営業利益率は4.2%から10.3%へと驚異的な回復を見せている。

減収だが悪い決算ではない。売上を拡大することばかりが商売ではない。

対業績予想では、売上、営業利益、最終利益、全てが軒並み大幅ショート。

業績予想達成は厳しくなってくる。あまり良い決算ではなかったのかも。

 

業績予想から計算する経営指標

当四半期決算期末時点における決算パラメタ。

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 業績予測 450
有利子負債 当決算期末残高 0
現金預金 当決算期末残高 440
純資産 当決算期末残高 1,312
当期純利益 業績予測 283
総資産 当決算期末残高 3,295
発行済み株式数 当決算期末残高 5.539
支払利息 業績予測 0
減価償却費 業績予測 120
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 51
BPS 純資産÷発行済み株式数 237
株価 前日終値 859
予想配当金額 決算短信 16
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 88.626
時価総額 株価×発行済み株式数 4,758

 

総資産3,295、純資産1,312、自己資本比率が39.8%と低い。

有利子負債は0.にも関わらず、自己資本比率が低いのは、受注損失引当金の金額が大きいから。

受注損失引当金は、1,263も積んでいる。売上1,459の会社が積む引当金にしては金額が大きすぎるでしょう。

それだけ、受注損失リスクが高いのだろうか?

流動資産が2,888で流動比率が87.6%とこちらは高い。

ネットキャッシュが440で対総資産比率が13.4%とそこそこ。借金がないので。

受注損失引当金が気になるが、財務的には借金もないので、全然問題ないだろう。

時価総額は47億円。ちっちゃい。

以下計算結果。

各指標
ROE 自己資本利益率 21.57%
ROA 総資本利益率 8.59%
PER 株価収益率 16.81
PBR 株価純資産倍率 3.63
ROIC 投下資本利益率 22.07%
WACC 加重平均資本コスト 6.76%
EBITDA 減価償却前営業利益 570
FCF Free cash Flow -95
EV 企業価値 4,318
予想利回り 1.86%
配当性向 31.32%

 

エクイティも小さいだけあって、ROEはかなり良いスコアになっている。

グレアム指数(PER*PBR)は61.0倍と高い。

ROICもかなり良いスコアだ。WACCも大きいが。

EV/EBITDAは7.6倍。割安である。

FCFが赤字なのはいただけないが。運転資本、特に、仕掛品勘定が315も増えているのが大きい。

利回り、配当性向も悪くはないが、まだ投資意欲が高そうな会社なので、手許にキャッシュを残しておいた方がいいのではないか。と老婆心ながら心配。

 

進捗率から計算する経営指標

現状の進捗率から業績予想パラメタを設定すると以下の通り。

修正業績予想 売上 営業利益 当期純利益
業績予想④ 2,918 300 210
④-③ △ 882 △ 150 △ 73

 

軒並みショート。

営業利益300、最終利益210の数字を用いて、再度経営指標を再計算すると以下の通り。

各指標
ROE 自己資本利益率 16.01%
ROA 総資本利益率 6.37%
PER 株価収益率 22.66
ROIC 投下資本利益率 14.72%
EBITDA 減価償却前営業利益 420
FCF Free cash Flow -192
配当性向 42.20%

 

最終利益がネガティヴとなって、ROE,ROAは悪化。それでも悪くないスコアだが。

グレアム指数は82.2倍とかなり割高になってきた。私は買えない。

営業利益がネガティヴとなり、ROICも悪化。それでも良いスコア。

EV/EBITDAは10.3倍。割高になってしまった。

FCFの赤字もマイナス2億円弱。ちと厳しい。

 

まとめ

利益率がかなり改善されてきて、まだまだ小さいし、良い会社として台頭してくる可能性は十分感じた。

しかしそれは誰もがそう感じたのか、現状のヴァリュエーションは少し高すぎではないかとも感じた。

あとは気になったのが、受注損失引当金の高さである。

こんなに大きい引当金を積まないといけない事情があるんでしょうか。

そこらへんを素人にも分かりやすく教えるのが適時開示の本分でしょうに。

それと業績予想の達成が困難になってきているように感じます。

意欲的過ぎたのでしょうか。それとも下半期で挽回できるのでしょうか。

そこらへんが不安なので、私は買わないでしょう。

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