【BEENOS】2017.9(本決算)

越境EC事業やブランド品の宅配買取や国内でのインキュベーション事業など展開。

宅配買取はあの菜々緒の出ているテレビCMでも有名な「ブランド売るならブランディア」のブランディア。

宣伝に結構カネを使っている。

事業構成比は以下の通り。

事業構成比 売上 セグメント利益 構成比
クロスボーダー 4,153 673 20.1%
バリューサイクル 10,514 439 50.8%
リテール・ライセンス 5,066 56 24.5%
インキュベーション 977 737 4.7%
調整 △ 399 0.0%

 

セグメント情報を見ると、やれ「クロスボーダー」だ「バリューサイクル」だ、などと気取った事業呼称をつけて、投資家を惑わせている。あまり良いリリースとは言えないでしょう。

クロスボーダーは越境ECのことでしょうか。売上の構成比は大きい方ではないが、営業利益率が16.2%と高い。

良い商売なのかも。やはり中国人とかは高く買ってくれるのか。

ブランディアのバリューサイクルは構成比トップだが、利益率は4.2%と寂しい。toC事業なのでやむを得ないのか。

インキュベーションというのは小さい会社を支援するビジネスのようですが、利益率は段違いに良い。75.4%

でもこの事業だけやけに毛色が違いますけどね。

以下決算情報、定性情報は決算資料より。

単位は特筆なき場合全て百万円とし、百万円以下の数字は切り捨てている。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 20,711 1,507 1,011
前決算② 19,226 1,200 940
業績予想③ 22,800 1,700 920
YoY 1,485 307 71
7.7% 25.6% 7.6%
③-① 2,089 193 △ 91
YoY 110.1% 112.8% 91.0%

 

対前期増収(+1,485、+7.7%)、増益(+307、+25.6%)

営業利益の伸び率はすごい。営業利益率は6.2%から7.3%へと1.1ポイントもアップしている。

対次年度業績予想では、売上が+10.1%、営業利益が+12.8%だが、最終利益だけは△9.0%のマイナス成長。

当期には、投資運用益などがあったため、それがなくなる分、マイナスという計画。

 

当決算における経営指標

当決算期末時点における決算パラメタ。

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 決算短信 1,507
有利子負債 当決算期末残高 1,230
現金預金 当決算期末残高 6,542
純資産 当決算期末残高 7,850
当期純利益 決算短信 1,011
総資産 当決算期末残高 14,749
発行済み株式数 当決算期末残高 12
支払利息 決算短信 12
減価償却費 決算短信 108
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 82
BPS 純資産÷発行済み株式数 640
株価(円) 直近株価 1,462
配当金額 決算短信 18
配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 220.833
時価総額 株価×発行済み株式数 17,937

 

総資産14,749、純資産7,850、自己資本比率53.2%

有利子負債1,230、D/Eレシオ0.16倍。低い。

流動資産13,013、流動比率88.2%と高い。

ネットキャッシュ7,880、対総資産比率53.4%と現金持ちすぎ。

カネはある。資金繰りは問題なさそう。

時価総額179億円。まだまだ小さい。

以下計算結果。

各指標
ROE 自己資本利益率 12.88%
ROA 総資本利益率 6.85%
PER 株価収益率 17.74
PBR 株価純資産倍率 2.28
ROIC 投下資本利益率 10.68%
WACC 加重平均資本コスト 2.52%
EBITDA 減価償却前営業利益 1,615
FCF Free cash Flow 1,068
EV 企業価値 12,625
配当利回り 1.23%
配当性向 21.84%

 

ROE,ROAはなかなか良いスコア。

グレアム指数(PER*PBR)は40.5倍。バカッ高いわけではないが、そんなに安いわけでもない。

ROICも良いスコア。資本効率はかなり良さそう。

EV/EBITDAは7.8倍。低い。割安。

配当利回り、配当性向はもう少し欲しいが、まだ上場して間もないことを考えると、良い銘柄かもしれない。

 

業績予想から計算する経営指標

次年度の業績予想パラメタは以下の通り。

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 決算短信 1,700
当期純利益 決算短信 920
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 75
予想配当金額 決算短信 13
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 159.490

 

営業利益1,700、最終利益920を業績予想パラメタとして、当決算期末時点のストック金額を基礎に経営指標を計算した結果がこちら。

各指標
ROE 自己資本利益率 11.72%
ROA 総資本利益率 6.24%
PER 株価収益率 19.50
ROIC 投下資本利益率 12.05%
EBITDA 減価償却前営業利益 1,808
FCF Free cash Flow 1,398
EV 企業価値 12,625
配当利回り 1.23%
配当性向 17.34%

 

最終利益がネガティヴになったため、ROE,ROAのスコアはダウン。それでもまだ良いスコアだとは思うが。

グレアム指数は44.5倍に。少し高いかな。

ROICは営業利益がポジティヴなので、良化。

EV/EBITDAも6.9倍と更に割安になっている。

 

まとめ

総じて悪くない銘柄だとは感じるが、グレアム指数が若干高いのが気がかり。

あとはROE,ROA,ROIC

今でも十分に良いスコアだとは思うが、欲を言えば、

ROE20%,ROA10%,ROIC15%くらいあるとかなり良いとは思う。

しかしそこまでスコアが良かったもっと割高にはなると思うが。

最近はCASHがDMMに買収されたり、メルカリが質屋アプリに進出したりと、割と中古品市場は活況。

そう考えると、ブランディアなどの買取サーヴィスはつらい戦いに巻き込まれていくのかもしれない。

しかし先見性というか目の付け所は良かった。

越境ECもしみったれたデフレ国家日本国内で売るよりも、中国や香港、台湾などで商売した方が利口。

国内市場を狙うよりも、よほど将来はあると考えている。

なので、当社がやっている事業に関しても、スケールする可能性は十分あるのではないか、と考察している。

個人的には、toCビジネスってあまり好きではないのだが。

インキュベーション事業も、他の事業とあまりエンゲージメントは高くないが、カネがあるなら、大いにやるべきという考え方もできる。

だからあとは、資本効率を良くするために、営業利益率の改善でしょうか。

現状の6-8%程度の営業利益率を10%以上に押し上げられると、資本効率も劇的に改善されることでしょう。

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