【すかいらーく】2017.9(3Q決算)

すかいらーく過去エントリ。

http://tamojun51.com/archives/155(24時間営業取りやめ措置について)

http://tamojun51.com/archives/1071(大手レストランチェーン3社財務分析)

ファミレスの王者すかいらーく。

ガスト、ジョナサン、バーミヤンなど有名レストランチェーン運営。

ベインキャピタルが全株式を売却という衝撃的なニュースが流れた。

https://jp.reuters.com/article/bain-idJPKBN1DL0X0

売却完了予定日は11/28,その持分はおよそ15%前後というから、かなり一大事だろう。

私はポジションを持っていないので、注意深く観察している。

以下最新決算情報、定性情報は決算資料より。

単位は特筆なき場合、全て百万円とする。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 270,361 23,040 14,061
前決算② 264,750 23,814 13,780
業績予想③ 365,000 32,800 19,200
YoY 5,611 △ 774 281
2.1% -3.3% 2.0%
③-① 94,639 9,760 5,139
進捗率 74.1% 70.2% 73.2%

 

対前四半期増収(+5,611、+2.1%)、減益(△774、△3.3%)

増収したが、減益。昨今の人手不足による、アルバイトの人件費高騰などが響いているのか。

営業利益率は9.0%から8.5%へと0.5ポイントダウン。

対業績予想では売上、営業利益、最終利益すべての項目でショート。

厳しい決算に見える。

 

当初業績予想から計算する各経営指標

当四半期末時点における決算パラメタは以下の通り。

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 業績予測 32,800
有利子負債 当決算期末残高 128,972
現金預金 当決算期末残高 12,806
純資産 当決算期末残高 122,265
当期純利益 業績予測 19,200
総資産 当決算期末残高 313,594
発行済み株式数 当決算期末残高 195.603
支払利息 業績予測 2,528
減価償却費 業績予測 13,742
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 98
BPS 純資産÷発行済み株式数 625
株価 前日終値 1,610
予想配当金額 決算短信 40
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 7,824.108
時価総額 株価×発行済み株式数 314,920

 

総資産313,594、純資産122,265、自己資本比率39.0%と低い。

有利子負債128,972、D/Eレシオが1.05倍となかなか高い。

財務的にあまりよろしくない。

流動資産28,712、流動比率が9.2%とかなり低くて驚く。

有形固定資産やのれんなどが大きいため。それにしても流動比率が低すぎる。

ネットキャッシュは△116,166の赤字。財務的には厳しいでしょう。

時価総額は3,149億円と意外とそこまで大きくなかった。

以下計算結果。

各指標
ROE 自己資本利益率 15.70%
ROA 総資本利益率 6.12%
PER 株価収益率 16.40
PBR 株価純資産倍率 2.58
ROIC 投下資本利益率 8.40%
WACC 加重平均資本コスト 3.76%
EBITDA 減価償却前営業利益 46,542
FCF Free cash Flow 20,899
EV 企業価値 431,086
予想利回り 2.48%
配当性向 40.75%

 

ROE,ROAともに結構良いスコア。これでのれんと有形固定資産がもっと小さければROAももっと良くなるのになあと思う。見栄えの良さは大事でしょう。

のれんというのもよくわからない概念。償却できる時に損出ししてしまえばいいのにといつも思う。

PER,PBRはそこまで割高ではないが。ベインキャピタルが売却完了させるともっと下がるのだろうか?注視。

ROICも悪くはない。

EV/EBITDAが9.2倍。まだ割安と言えるでしょう。ここから更に下がるなら面白い銘柄だ。

配当利回りも配当性向も相対的には良い。財政状態は悪いが、なかなか良い銘柄かも。

 

進捗率から計算する各経営指標

現状の進捗率で各業績予想パラメタを計算すると以下の通り。

修正業績予想 売上 営業利益 当期純利益
業績予想④ 360,481 30,720 18,748
④-③ △ 4,519 △ 2,080 △ 452

 

売上、営業利益、最終利益全てがショートする見込み。

営業利益30,720、最終利益18,748をパラメタとして各経営指標を再算出すると以下の通り。

各指標
ROE 自己資本利益率 15.33%
ROA 総資本利益率 5.98%
PER 株価収益率 16.80
ROIC 投下資本利益率 7.87%
EBITDA 減価償却前営業利益 44,462
FCF Free cash Flow 19,560
配当性向 41.73%

 

最終利益の悪化に伴い、ROE,ROAもスコアダウン。

PERも多少割高に。

営業利益悪化に伴い、ROICもスコアダウン。

EV/EBITDAは9.6倍と多少割高に。それでもまだ安いが。

 

まとめ

現状のヴァリュエーションもそこまで高くはないだろう。

しかし、財務状態はなかなか厳しい。ネットキャッシュは赤字だし、自己資本比率も低い。

FCFが200億円前後の黒字というのは良いが。

またこれからの外食産業がどうなるのか、見通しがあまり明るくないというのもある。

特に、人件費高騰。

別エントリhttp://tamojun51.com/archives/1163にも書いたが、現在の飲食サービス業界で働くアルバイトスタッフなどの賃金は不当に安く抑えられすぎだと思っている。

彼らは肉体労働者。良く働いている。

逆にホワイトカラーや公務員などは身分特権と言ってもいい。

さしたる働きもしないで、高給を取っている現状がある。これはどう考えてもおかしい。

普通、人手不足に陥っている陸運業や飲食サービス、介護、保育などの賃金が上がり、

人余りを起こしているホワイトカラーをこそリストラし、賃金を安くしていかねば本当のマーケットメカニズムとは言えない。

http://tamojun51.com/archives/889(ホワイトカラーが人手不足になることは今後ない)

ホワイトカラーのやっているしょうもない事務仕事は機械化、自動化との相性がすこぶる良い。

どんどんディスラプトして、肉体労働へと人的リソースが移転するような政策を組むべきだ。

それが為されないので、しょうもないホワイトカラーの地位が温存され、サービス業などの労働集約型産業のブルーワーカーの待遇が貶められている。

今こそホワイトカラーを抜本的にリストラし、ブルーワーカーの待遇をこそ良くしていくべき過渡期である。

社会がそういう流れになれば、人件費高騰も是正され、飲食やサービス業界などの労働集約型産業にとっては追い風となることでしょう。

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