【キーエンス】2017.9(2Q決算)

キーエンス過去エントリ。

http://tamojun51.com/archives/1161(1Q決算)

http://tamojun51.com/archives/926(前期本決算)

FAセンサーなど検出・計測制御機器大手。

超高給かつ、超過酷な労働状況でおなじみ。

OBの実体験などがネットに転がっているので、一度読んでみるのも面白いでしょう。

他を寄せ付けぬ好決算でも有名。

以下、当社決算情報、定性情報は決算資料より。

単位は特筆なき場合、全て百万円とする。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 250,453 138,364 100,578
前決算② 199,970 105,807 76,052
業績予想③ 500,906 276,728 201,156
YoY 50,483 32,557 24,526
25.2% 30.8% 32.2%
③-① 250,453 138,364 100,578
進捗率 50.0% 50.0% 50.0%

 

対前四半期増収(+50,483、+25.2%)、増益(+32,557、+30.8%)

まだまだ恐るべき勢いで成長を続けるキーエンス。

営業利益率も52.9%から55.2%へと2.3ポイントアップ。

この俄かには信じられない営業利益率から更に利益率が増大していくのはただただ脅威。

なんと恐ろしい会社か。

業績予想はリリースしていないので、僭越ながら、進捗率から私が簡便計算したものです。

このままの勢いで成長を続ければ、利益率50-60%を堅持したまま、売上高が5,000億円を超えます。

すごいとしかいいようがないです。

 

業績予想から計算する各経営指標

当四半期の決算パラメタ。

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 業績予測 276,728
有利子負債 当決算期末残高 0
現金預金 当決算期末残高 477,130
純資産 当決算期末残高 1,277,464
当期純利益 業績予測 201,156
総資産 当決算期末残高 1,363,809
発行済み株式数 当決算期末残高 121.265
支払利息 業績予測 0
減価償却費 業績予測 3,672
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 1,659
BPS 純資産÷発行済み株式数 10,534
株価 前日終値 67,270
予想配当金額 決算短信 100
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 12,126.521
時価総額 株価×発行済み株式数 8,157,511

 

総資産1,363,809、純資産1,277,464、自己資本比率93.7%ととんでもない高さ。

有利子負債はなし。資金は営業キャッシュだけで十分まかなえるのでしょう。

流動資産905,660、流動比率66.4%とこちらも高い。

ネットキャッシュが1,148,564、対総資産比率84.2%、カネが余って余って仕方ないのでしょうか。

時価総額が8.1兆円と正にお化けカンパニー。

営業利益276,728、最終利益201,156を業績予想パラメタとして、当社の各経営指標を計算したものがこちら。

各指標
ROE 自己資本利益率 15.75%
ROA 総資本利益率 14.75%
PER 株価収益率 40.55
PBR 株価純資産倍率 6.39
ROIC 投下資本利益率 13.94%
WACC 加重平均資本コスト 0.95%
EBITDA 減価償却前営業利益 280,400
FCF Free cash Flow 164,016
EV 企業価値 7,680,381
予想利回り 0.15%
配当性向 6.03%

 

ROE,ROAは高い。しかしべらぼうに高いかと言うとそんなことはない。

アセットとエクイティが大きすぎる。つまりカネが余りまくっているということでしょう。

PER,PBRそれぞれ決して安くはない。当社の将来性を鑑みれば、それでも割高ではないと考える人もいるのか。

ROICも良いスコア。しかしこちらもとんでもなく良いわけではない。

分母のエクイティが大きすぎるのだ。期待値が高すぎる。

EV/EBITDAは27.3倍とこちらも高すぎる。

少しヴァリュエーションが上がり過ぎではないか??

配当利回りと配当性向もかなり低い。

つまり株価が高すぎるという事を意味している。

 

まとめ

日本の誇る、製造業を代表する、本当に素晴らしい会社であることは論を待たない。

しかしいくらなんでも高すぎる、というのが結論。

PER40.55倍。EV/EBITDA27.3倍をどう見るか、です。

私はとんでもなく高いと考えます。

むろん今後も成長を続ける公算は大きい。しかしそれを差し引いても、というスコア。

仮に、PERが20倍だと割安で買いと仮定すると、時価総額はちょうど半分にしなければならない。

とすると適正株価は半分の32,000-35,000円くらいが適正なレンジなのではないか、と考えることもできる。

また、EV/EBITDAが10倍が適正と仮定すると、EBITDAを280,400で分母の変数を固定してやると、そこから逆算してEVは、2,804,000.となる。

ここから、有利子負債を引いて、現金預金を足し合わせると

2,804,000-0+477,130=3,281,130、これが適正な時価総額となる。

この時価総額を発行済み株式総数の121.265で割ってやると、

27,057円が適正株価となる。

先程もPERも考え合わせると、27,057-35,000円くらいのレンジが当社の適正株価なのではないかと考える。

ファンダメンタル的にはだからおよそ現状の株価の半分くらいが適正なのではないかということである。

むろん、それだけでは図りきれない、事業の将来性や経営者の人格能力などの、私が知らない定性情報は織り込めていないが、それにしても、現在の株価は割高過ぎるのではないだろうか。

どんな良い会社でも、600万とか700万とか個人投資家にはハードル高すぎて出せないし。

すごい会社とはわかるのですが、そういう理由から、この会社は買わない(というか買えない)なあとは思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です