【ウェルス・マネジメント】2017.9(2Q決算)

ウェルス・マネジメントの過去エントリ。

http://tamojun51.com/archives/1311(1Q決算)

当社は不動産金融。

不動産ファンドで資金を集めて、都市部のホテルなどに投資しています。

私は当社の過去エントリで、かなり楽観的な業績予想を書いていましたが、果たして、2Q決算してその見込みはどうなったかを分析します。

当社の決算情報及び定性情報は決算資料より。

単位は特筆なき場合全て百万円とする。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 3,506 1,369 1,005
前決算② 1,013 203 933
業績予想③ 4,600 1,400 1,000
YoY 2,493 1,166 72
246.1% 574.4% 7.7%
③-① 1,094 31 △ 5
進捗率 76.2% 97.8% 100.5%

 

対前四半期累計において増収(+2,493、+246.1%)、増益(+1,166、+574.4%)

とてつもない成長。営業利益率は20.0%から39.0%と19ポイントの大躍進。

対業績予想の進捗率は軒並み超過達成。最終利益に至っては、半期で既に年度予算をクリアしてしまっている。

なぜ上方修正をしないのか、理解に苦しみます。

 

当初業績予想から計算する各経営指標

当四半期末時点における決算パラメタ。

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 業績予測 1,400
有利子負債 当決算期末残高 7,457
現金預金 当決算期末残高 1,462
純資産 当決算期末残高 3,554
当期純利益 業績予測 1,000
総資産 当決算期末残高 11,862
発行済み株式数 当決算期末残高 4.136
支払利息 業績予測 95
減価償却費 業績予測 125
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 242
BPS 純資産÷発行済み株式数 859
株価 前日終値 2,115
予想配当金額 決算短信 10
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 41.360
時価総額 株価×発行済み株式数 8,748

 

総資産11,862、純資産3,554、自己資本比率30.0%と高くはない。

有利子負債7,457、D/Eレシオが2.1倍。高い。

この低金利のご時世ですから、もし可能ならば、資金調達は借入で行う方がベターと言えます。

流動資産2,150、流動比率が18.1%と低い。

これは固定資産に大きな土地6,672が計上されている影響。

土地を保有しているから、大胆にカネが借りられる側面もある。

ネットキャッシュは△4,972。大胆に投資をしている真っ最中。

時価総額が87億円。まだ小さい会社なので、知名度もそれほどにはない。

以下計算結果。

各指標
ROE 自己資本利益率 28.14%
ROA 総資本利益率 8.43%
PER 株価収益率 8.75
PBR 株価純資産倍率 2.46
ROIC 投下資本利益率 8.18%
WACC 加重平均資本コスト 0.93%
EBITDA 減価償却前営業利益 1,525
FCF Free cash Flow 1,872
EV 企業価値 14,742
予想利回り 0.47%
配当性向 4.14%

 

ROE,ROAはかなり良いスコアです。

PERも割安。

ROICも良いスコア。

EV/EBITDAが9.6倍。まだ割安。

配当利回りと配当性向が小さいですが、これは仕方ないと思われます。

なぜなら、現在当社は積極投資の真っ最中。カネはいくらあっても足りない。

少しでも余分なカネがあったらすぐさま投資に回したい状況です。

投資家としては、下手に配当して、源泉税を徴収されてしまうよりは、こういう絶好調の会社の経営者にガンガン有為な投資をしてもらって、キャピタルゲインを増大してもらった方がいいのです。

投資の上手い会社は配当が少なくても問題ないのです。

逆に東海旅客鉄道http://tamojun51.com/archives/1389のような投資の下手糞な会社は儲かったら配当で吐き出せ、と思いますが、決してそうはせず、内部留保を溜め込みます。

資本集約型の規制産業で儲けて、配当は出さないという。

日本の景気がもし悪いとするならば、こういう守旧派の老害企業が内部にカネを溜め込んでいる事に原因があるとも言えましょう。

 

進捗率から計算する各経営指標

現状の進捗率から業績予想パラメタを計算すると以下の通り。

修正業績予想 売上 営業利益 当期純利益
業績予想④ 7,012 2,738 2,010
④-③ 2,412 1,338 1,010

 

大幅超過達成。

前回の当社エントリhttp://tamojun51.com/archives/1311での私の予測は、

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
業績予想④ 11,524 4,936 3,728

 

とかなり楽観的すぎる予想をしていました。

1Qと比較するとかなり成長は鈍化していますが、それにしても、物凄い超過達成している事には間違いない。

営業利益2,738、最終利益2,010の業績予想パラメタを再設定して、各経営指標を再算出したものがこちら。

各指標
ROE 自己資本利益率 56.55%
ROA 総資本利益率 16.94%
PER 株価収益率 4.35
ROIC 投下資本利益率 16.00%
EBITDA 減価償却前営業利益 2,863
FCF Free cash Flow 2,733
配当性向 2.06%

 

ROEのスコアが恐ろしいほど良化している。

最終利益が良化したため。

同時にPERも恐ろしく割安。

営業利益もポジティヴになり、ROICが15%の壁を突き抜けた。

EV/EBITDAは5.1倍とこちらも超割安に。

期待の持てる、かなり良い決算であることは間違いないでしょう。

 

まとめ

私は宿泊需要にかなり希望を持っている。

むろん2020年の東京オリンピック・パラリンピックや訪日外国人人数の増加が見込まれるからですが、五輪後にも宿泊需要というのはそこまで落ち込まないのではないかと考えている。

なぜかと言うと、今後、家は所有するモノや定期的に賃借するモノからシェアするモノへと段々変わっていくと思うからです。

例えば極論すれば、月曜日は北海道、火曜日は東京、水曜日・木曜日はシンガポール、金曜日は沖縄、というように特に特定の住居に依存せず、色々なところでその日その日に応じた生活をするような自由人や多様な働き方が今よりもっと旺盛になってくるかと思うからです。

そうなったら、この宿泊インフラを今のウチから確保しておくことはアーリーアダプターとしてかなり有利でしょう。

民泊事業も多少の規制はあれど、今後もっと活性化していくはずです。

実は私は民泊事業に興味があって、自分でも事業をしてみたいと考えないでもないほどなのですが、資金や面倒な管理などを考えると、既存の企業に任せた方が楽だと考えるようになりました。

よって自分では大きな事業リスクを負わずに、投資できるこういう企業にはかなり注目しているのです。

半期が終わったばかりですが、下半期の決算も楽しみにしています。

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