【クックパッド】2017.9(3Q決算)

クックパッド過去エントリ。

http://tamojun51.com/archives/1130(2Q決算)

http://tamojun51.com/archives/839(1Q決算)

料理レシピサイト最大手。

最近では、料理動画に本格参入などのリリースも。

https://info.cookpad.com/pr/news/press_2017_1109

新興の料理動画配信企業などのサイトにかなりきつい追い上げを食らっている。

既存の会員数では圧倒的にクックパッドの方が大きいが、新興企業の猛攻をどうしのぐのか。

激しい戦いが繰り広げられている。

以下決算情報、定性情報は当社決算資料より。

単位は特筆なき場合、全て百万円とする。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 10,179 4,140 2,415
前決算② 12,313 6,135 3,711
業績予想③ 13,572 5,520 3,220
YoY △ 2,134 △ 1,995 △ 1,296
-17.3% -32.5% -34.9%
③-① 3,393 1,380 805
進捗率 75.0% 75.0% 75.0%

 

対前四半期減収(△2,134、△17.3%)、減益(△1,995、△32.5%)

プレミアム会員数はむしろ増加しているのだが、以下の原因により減収減益。

・みんなのウェディング売却。

・広告枠調整。

平均月間利用者数も対前四半期比で以下の通り減少してしまっている。

国内 5,528万人(△334万人)

海外 2,924万人(△162万人)

ちなみにレシピ数は国内が278万品で海外が103万品との事。

レシピ数の多さは当社サイトの生命線とも言える。

当社は業績予想を後悔していないので、現状の進捗率によって落ち着き見込みの数字を記載している。

営業利益率は40.7%と高いが、前四半期の49.8%に比べると9.1ポイントダウンとなかなか苦しい。

苦戦を強いられている事が決算に如実に反映されている。

 

進捗率から計算する各経営指標

現状の進捗率から計算した業績予想パラメタは及び決算パラメタは以下の通り。

【業績予想】

売上 営業利益 当期純利益
業績予想 13,572 5,520 3,220

 

【決算パラメタ】

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 業績予測 5,520
有利子負債 当決算期末残高 4
現金預金 当決算期末残高 18,439
純資産 当決算期末残高 22,315
当期純利益 業績予測 3,220
総資産 当決算期末残高 23,927
発行済み株式数 当決算期末残高 107.178
支払利息 業績予測 2
減価償却費 業績予測 179
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 30
BPS 純資産÷発行済み株式数 208
株価 前日終値 672
予想配当金額 決算短信 10
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 1,071.779
時価総額 株価×発行済み株式数 72,024

 

総資産23,927、純資産22,315、自己資本比率93.3%というとてつもなく高い数字。

有利子負債4.D/Eレシオは0.001倍と極端に低い。借金はほぼないと考えてよい。

流動資産20,788、流動比率86.9%とこちらもかなり高い。

ネットキャッシュが18,435、対総資産比率が77.0%とかなりのキャッシュリッチです。

財務的には極めて健康。というか超健康です。

時価総額が720億円。1,000億円いってないんだ。。

以下計算結果。

各指標
ROE 自己資本利益率 14.43%
ROA 総資本利益率 13.46%
PER 株価収益率 22.37
PBR 株価純資産倍率 3.23
ROIC 投下資本利益率 15.92%
WACC 加重平均資本コスト 4.81%
EBITDA 減価償却前営業利益 5,699
FCF Free cash Flow 5,728
EV 企業価値 53,589
予想利回り 1.49%
配当性向 33.29%

 

ROE,ROAはかなり良いスコアです。まだまだ現状の稼ぐ力を加味すると、アセットもエクイティも小さい。

資本効率はかなり良いビジネスであることは間違いないわけです。

PERは少しお高めですが、知名度から考えるとそこまで割高とも言えないでしょう。

ROICも良いスコア。15%を超えている。

EV/EBITDAは9.4倍と割安でしょう。

配当利回りはそこそこ。配当性向はかなり高い。

決算は良くない風に見えますが、経営スコアはかなり良いと私は思います。

 

まとめ

当社にはなかなか厳しい論調が多い。

特に経営者に不信感を持っている機関投資家などが多いことに驚かされますね。

実際スコアだけ見たら、なかなか良いビジネスの当社がこれだけ売りたたかれているのも現経営者の実力を疑問視しているからです。

私はクックパッドの代表のことを良く知りませんが、あの穐田さんという人が割とカリスマ的人気を誇っていたことから、それと対立したことで、完全に投資家にそっぽ向かれてしまった、という経緯はあるかと思います。

穐田さんはクックパッドを料理サイト一本足ではなく、多角化路線にすべきと訴える一方、

創業者の佐野さんは料理サイトで選択と集中という二極路線で仲違いしたと言われています。

どちらが正しいのか、現時点ではわからない。歴史が教えてくれるのでしょうが、現状は穐田さんが去って、クックパッドが苦戦しているように見えます。

しかし私はクックパッドは割とまだ可能性を秘めていると思う。

動画アプリが侵攻、とよく聞きますが、料理する人が動画なんて悠長に見ていますか?

料理を本当にする人なら賛同いただけるのではないかと思いますが、テキストで分量やら何やら確認して、それを何度も参照しながら料理をするのが一般的だと私などは考えていました。

料理動画がコンテンツとして面白いモノなのかもしれないとは思いますが、果たして実用性となると、テキストには敵わないのではないか、というのが私の考え方です。

よって、クックパッドにはいずれ、ユーザーは戻ってくるのではないかと考えているのです。

あとは、これだけの会員数、および知名度、また既存のレシピ数にシステムがあるのだから、どこか外資とかが買収してくれる可能性もないではない、とかも考えています。

Amazonとか。グーグルとか。もしそんなところに買ってもらえれば、株価は急上昇する事でしょう。

とにかく今は我慢の時。中のエンジニアとか若手の人たちは腐らず、頑張って欲しいなあと思っています。

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