【オススメ漫画】しまなみ誰そ彼

面白い漫画を発見したので、ご紹介。

「しまなみ誰そ彼」

鎌谷悠希という作家先生が描いている漫画。

 

 

この鎌谷先生、今まで存じ上げなかったが、かなり絵が上手だと思う。私は好きな絵柄です。

ここで、あらすじをツラツラと書き連ねるような野暮なことはしないが、何の変哲もない田舎の男子高校生が、自分がゲイであることに気づき、それに悩み、苦しむというのが主題。

死すら考えるほどに思い悩んだ少年を「誰かさん」という不思議な女性が、自身がオーナーを務める「談話室」に招じ入れることで、物語は始まる。

絵自体は少し線が細いくらいだが、それでも多少強引な展開でぐいぐい読者を引っ張ってくる。

読んでいる者を飽きさせない工夫がちりばめられている良書。

 

人と違うことに不寛容な社会

実は同性愛や性的マイノリティを題材にした漫画はかなりあるし、かつ増えてきた印象。

古くは神様手塚治虫の「MW」なども同性愛をテーマとして扱っている。

 

 

ただそうは言っても恋愛漫画で同性愛テーマは少数派であった。

基本的に恋愛漫画というと、オシャレな男女が三角関係とか、相手の一挙一動に心を迷わせるとか、そんな感じで、飽くまで「男と女」が葛藤していることを描くのが主要なテーマだった。

読者は、異性愛者がマジョリティを占めているから、それは当然そうなるのでしょうが、そういう意味では、恋愛は漫画に描きつくされて、飽和している現状というのはあるだろう。

よって「普通でない」「マジョリティでない」恋愛として、同性愛が漫画のテーマとして、最近脚光を浴びてきだした、という背景があるのかもしれない。

テレビのバラエティ番組でも、LGBTがどんどんカムアウトして、タレントとして、露出が多くなってきたことも関係しているでしょう。

社会が少しは多様性というモノを認めつつあるという証左なのかもしれない。

しかしそうは言っても、同性愛に向ける、世間の目はまだまだ厳しいというのが現状だ。

人と違うことが、その人間を社会から排斥しようという無言のバイアスがかかり続ける。

「同性愛者はキモい」「親がかわいそう」

などとまるで犯罪者扱いをする人間も中にはいる。

別に、同性愛者は、なろうと思って、同性愛者になったわけではない。

生まれた時から、先天的に、性的志向、生理的欲求が、たまたま同性に向けられているという、それだけの違いしかないのだ。

男性が女性を、女性が男性を、性愛の対象とするのと同じである。

なぜに社会は、「人と違うこと」「普通でないこと」にここまで不寛容なのだろうか。

常識とは?普通とは?誰から見た、どんな常識が普通なのか?

そしてエセモラリストが振りかざす、その普通の刃が、今日も、生理的・先天的マイノリティの心を深く傷つけ、エグっている。

 

「しまなみ誰そ彼」は良い漫画

そういう意味で、そんな先天的マイノリティの苦悩を少しでも理解するのに、この漫画は大変良い漫画だと思う。

私は自由貿易推進で、グローバル資本主義至上主義者である。

加えて言えば、小さな政府志向の少しアナーキー寄りと言ってもいいかもしれない。市場原理主義者。ネオリベ。新自由主義者。

それゆえに多様性を否定する社会とは相いれない。

例えばIKKOさんとか假屋崎省吾なんかを見ると面白い。

彼らはLGBTタレントだが、本業は他にあり、それがとてつもなく儲かっている。

他にもメイキャップアーティストとか、ヘアメイク、ダンスや歌など、同性愛者が、そういうアート方面の仕事でかなり台頭してきているような印象を受ける。

人と違う、普通と違う、彼ら彼女らは、当然人と違うことで、人と違う発想を手に入れたのではないだろうか。

科学的・ファクト的に正しいのかはわからないが、最近の傾向を見ると、そう言って差し支えないほど、同性愛者が活躍しているようにも見える。

人と違うことは弱点ではなく、むしろストロングポイントなのである。というか、そういう社会が健全なのだ。

よって人と違うから、という理由で、社会的・生理的マイノリティを排除する社会は、長い目で見ると、滅ぶ。

同じような志向、考え方の人が、付和雷同して、戦争は起こった過去がある。

色んな人がいていい。色んな考え方があっていい。

そして色んな恋愛があっていい。

早くそういう社会にならないと、日本はどんどん物心両面で貧しくなるだろうと私は思う。

政治家や経済界幹部が、眼鏡をかけて、髪を撫でつけ、スーツを着た、中年のジジイばかりでは難しいことではあるのだが。。。

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