日本がプライマリーバランスを黒字化するために必要な事

公債には「建設公債」と「特例公債」の2つがあります。

「建設公債」とは道路、住宅、港湾整備など、公共事業のための借金で、公債全体の約16%を占めています。

「特例公債」とは、実質的な赤字国債です。税収で賄えない部分をこの借金で何とか回しています。それが公債全体の84%。
赤字国債というのは財政法では禁止されているのですが、毎年度、特例法を制定して、結局発行している。つまり財政法は骨抜き、形骸化されているのです。

日本のH28年度末の公債残高の見込みは838兆円とされています。(財務省ホームページ)
これは国民一人当たり664万円の借金を背負っているという事です。
一般会計税収のおよそ15年分にも相当する莫大な金額です。

何度も説明しているように、公債とは税金の前借です。
我々国民はいつの間にか、将来の税金を664万円払う事を約束させられているのです。

この借金は結局、基礎的財政収支(プライマリーバランス)を黒字化させなければ減っていきません。

プライマリーバランスとは、簡単に言えば、税収から、借金返済以外のキャッシュアウトを引いた残りという事になります。
日本はこのプライマリーバランスがずっと赤字なので、借金がかさんでいく一方なのです。

ありていに言えば、家庭で、それほど高い給料を貰っているわけでもないのに、いいところに住んで、高いスマホを使い、高い医療費を支払っている事と同義なのです。

日本はこのプライマリーバランスが1992年前後以降からずっと赤字。
しかもその赤字幅が他の成熟国家と比べてべらぼうに大きいのです。

日本人というのは能力の割にプライドだけは高いというか、高度経済成長時代の成功体験が忘れられないからなのか知りませんが、稼げていないのに生活水準は落とせないという、トレードオフがわかっていない人間が多すぎます。

税収が57.7兆円しかないのに、73.9兆円使っているんだから、単純な引き算もできないのかと暗澹たる気持ちにすらなります。

政治家が勝手に予算を作っているから自分は関係ないなどと甘えた事を言う人もいるでしょう。
しかしそれは思考停止した大甘な大間違いです。

政治家はその国民の代表です。つまりその政治家がバカだと批判する事はすなわちブーメラン。
自分たちをバカだと自嘲する行為に他ならないのです。
そもそも選挙にすら行かない思考停止した国民が何をかいわんやでもあります。

例えば日本と似た工業大国のドイツ。
日本同様に少子高齢化も進んでおり、成熟国家になっている、日本にそっくりです。
ちなみに日本とドイツは国民に一番A型が多いというところでも似ていますが。

そんなドイツはGDPを1990年度比で2015年度は2倍にまでしています。
ゆえに税収は過去最大になっています。
加えて緊縮財政も行って、国民に我慢も強いた結果、2015年度の予算ではなんと借金0。
プライマリーバランスを黒字化させたのです。

日本ではなかなか真似できない数字でしょう。しかし税収をいきなり上げるのは能力的にちょっとできないならば、少なくとも緊縮財政くらいはすぐにでも実行すべきではないですか?

それには、一番大きな歳出である、「社会保障関係費」32.4兆円を減らすのが一番合理的でかつ効果が高いのは誰でもわかるでしょう。

まず高齢者は用もないのに病院に行くのはやめましょう。
また、体が動くのなら働きましょう。何もIT起業しろなどと言っているわけではありません。
エレベーター係みたいな仕事があるのかわかりませんが、大手企業で部長をやっていたとかそういうチンケなプライドは捨てて、トイレ掃除でもなんでもやって、働いてお金を稼いでみてはいかがでしょうか?
日がな一日家にいて、妻や子供に邪慳にされ、自転車でどこへともあてもなく、フラフラするよりよほど精神衛生上、気持ちがいいし、それに社会に出て働き続ける事は、絶対、健康寿命の増進に一役買うと思いますよ。

そして私が何度となく提唱している「安楽死・尊厳死」の法制度化を一刻も早く成し遂げる事です。
プライマリーバランスの黒字化を先延ばしにして、自分たちの孫を殺す気なのですか?

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