【カカクコム】2017.9(2Q決算)

カカクコムの過去エントリ。

http://tamojun51.com/archives/1183(1Q決算)

http://tamojun51.com/archives/887(前期本決算)

価格ドットコムや食べログなどの運営で有名。

最近だと、「フォートラベル」や「キナリノ」などの新興サービスも展開している。

イメージとしては、本邦インターネット企業の草分け的存在。

以下決算情報および定性情報は当社決算資料より。

単位は特筆なき場合、全て百万円とする。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 21,669 10,492 7,139
前決算② 20,822 10,131 6,982
業績予想③ 48,000 23,300 15,850
YoY 847 361 157
4.1% 3.6% 2.2%
③-① 26,331 12,808 8,711
進捗率 45.1% 45.0% 45.0%

 

対前四半期増収(+847、+4.1%)、増益(+361、+3.6%)

インターネットの老舗が、今まだ、成長を続けているのはご立派。

営業利益率は48.7%から48.4%へと0.3ポイントダウン。

しかし48.4%という営業利益率は脅威。

対計画進捗率は軒並みショート。

業績予想の営業利益率は48.5%

売上の内訳は以下の通り。

・価格ドットコム、10,266.MAU 5,412万人。

・食べログ、9,563.MAU  1億450万人。

・新興メディア、1,295  「フォートラベル」や「キナリノ」など。

・ファイナンス、544

価格ドットコムの構成比が一番大きく47.3%

次いで食べログが44.1%

現状はこの2本が柱だが、新興メディアを育てていて、すぐ目途がついてきたあたりは、少し安心して見ていられる銘柄とも言える。

 

当初業績予想から計算する各経営指標

当四半期末時点における決算パラメタは以下の通り。

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 業績予測 23,300
有利子負債 当決算期末残高 0
現金預金 当決算期末残高 28,984
純資産 当決算期末残高 35,171
当期純利益 業績予測 15,850
総資産 当決算期末残高 42,468
発行済み株式数 当決算期末残高 214.249
支払利息 業績予測 0
減価償却費 業績予測 1,430
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 74
BPS 純資産÷発行済み株式数 164
株価 前日終値 1,579
予想配当金額 決算短信 32
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 6,855.961
時価総額 株価×発行済み株式数 338,299

 

総資産42,468、純資産35,171、自己資本比率82.8%とかなり高い。

有利子負債はなし。

流動資産35,274、流動比率83.1%とこちらもかなり高い。

ネットキャッシュは28,984、対総資産比率68.2%とこれまたかなり高い。

財務的にはかなり安定。超優良経営。

時価総額は3,382億円。

以下計算結果。

各指標
ROE 自己資本利益率 45.07%
ROA 総資本利益率 37.32%
PER 株価収益率 21.34
PBR 株価純資産倍率 9.62
ROIC 投下資本利益率 42.64%
WACC 加重平均資本コスト 19.49%
EBITDA 減価償却前営業利益 24,730
FCF Free cash Flow 14,702
EV 企業価値 309,315
予想利回り 2.03%
配当性向 43.26%

 

ROE,ROAがかなり良い。

PERはほんの少しお高めか。優良企業ではあるので致し方ない。

ROICのスコアがとんでもなく良い。資本効率は最高です。

これがネット系企業の強みではある。

EV/EBITDAは12.5倍。少し高いか。

配当利回りもいいし、配当性向も高い。

積極的な自社株買いなど、株主への手当は忘れない企業。

 

進捗率から計算する各経営指標

現状の進捗率から業績予想パラメタを計算すると以下の通り。

修正業績予想 売上 営業利益 当期純利益
業績予想④ 43,338 20,984 14,278
④-③ △ 4,662 △ 2,316 △ 1,572

 

軒並みショートしている。残り半期で挽回して欲しいとは思うが。

営業利益20,984、最終利益14,278で各経営指標を再算出すると以下の通り。

各指標
ROE 自己資本利益率 40.60%
ROA 総資本利益率 33.62%
PER 株価収益率 23.69
ROIC 投下資本利益率 38.40%
EBITDA 減価償却前営業利益 22,414
FCF Free cash Flow 13,211
配当性向 48.02%

 

最終利益はネガティヴになったが、それでもROE,ROAはまだまだかなりのスコア。

PERも多少割高になったが、これだけネームヴァリューのあるネット企業なら安いとも言えるでしょう。

営業利益がネガティヴになったので、ROICも減退。しかし、それでもかなり良いスコアは変わらない。

EV/EBITDAは13.8倍とちと高いが。

配当性向は50%に迫る勢いです。

 

まとめ

計画数値が少し意欲的過ぎるのか、業績予想は現状ではショートする見込みになるでしょう。

しかし生き馬の目を抜くネット業界で長年よく頑張っているなあとは思います。

Amazonとか新興飲食サイトが続々と新機軸を打ち出しているいるにも関わらずです。

価格ドットコムと食べログは金字塔ですね。

しかし、それだけにこの2本柱が倒れたら死活問題。

それゆえ、この2事業のサービスレベルは拡充しながらも、これらに代わる新たな事業の柱を創設しなければならない。

現経営陣にそこを期待できるかどうか、そこが買いのポイントでしょう。

確かに定量的分析だけすれば私が上記したような塩梅で、優良企業であることは間違いないですが、最終的には、

「この経営者ならカネを預けられる」

「この会社のこの事業になら、未来を感じられる」

と感情的、定性的、情緒的に感じられるかどうかが重大な問題だとは思います。どの銘柄でも。

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