【FPG】2017.9(本決算)

FPGの過去エントリ。

http://tamojun51.com/archives/1317(3Q決算)

課税繰り延べメリットのあるオペレーティングリース取引投資商品で成長。

国内企業はじめ、軒並みファンダメンタルズが堅調で、その分利益が大きくなり、課税繰り延べに興味のある企業は増えている、当社にとっては追い風の市況。

信託等も多角化方針。ヘッジ効果。

以下当社決算情報、定性情報は決算資料より。

単位は特筆なき場合、全て百万円とする。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 21,071 13,417 9,580
前決算② 18,894 11,853 7,644
業績予想③ 23,701 14,753 10,313
YoY 2,177 1,564 1,936
11.5% 13.2% 25.3%
③-① 2,630 1,336 733
YoY 112.5% 110.0% 107.7%

 

対前四半期増収(+2,177、+11.5%)、増益(+1,564、+13.2%)

かなりの好決算です。私が前回の3Qで予測した利益よりは伸びませんでしたが、(楽観的過ぎた)収益・利益ともに2ケタ成長は本当にすごい。

営業利益率は62.7%から63.7%へと0.9ポイントアップ。

しかしこの営業利益率はただただ脅威。

来年度の計画比では、営業利益率は抑え込んで62.2%ですが、この利益率が堅持できるなら、ハネるのは当然でしょう。

 

決算から計算する各経営指標

当本決算における決算パラメタ。

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 決算短信 13,417
有利子負債 当決算期末残高 45,853
現金預金 当決算期末残高 12,603
純資産 当決算期末残高 25,625
当期純利益 決算短信 9,580
総資産 当決算期末残高 82,799
発行済み株式数 当決算期末残高 90.008
支払利息 決算短信 321
減価償却費 決算短信 279
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 106
BPS 純資産÷発行済み株式数 285
株価(円) 前日終値 1,310
配当金額 決算短信 46
配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 4,122.354
時価総額 株価×発行済み株式数 117,910

 

総資産82,799、純資産25,625、自己資本比率30.9%、少し低いか。

なぜ自己資本比率が相対的に小さいかというと有利子負債が大きいから。

有利子負債残高は45,853でD/Eレシオが1.79倍と大きい。

リース会社なので、カネは借りないと仕方ない。この低金利時代ですから、カネは借入に限るという事でもあります。

流動資産79,213、流動比率95.7%、こちらはかなり高い。

信託商品残高が大きいから。逆に言えば、換価可能性の高い流動資産が多いので、財務的には安定しているということ。(比較的売却しやすいから)

時価総額は1,179億円。これからの会社でしょう。

以下計算結果。

各指標
ROE 自己資本利益率 37.39%
ROA 総資本利益率 11.57%
PER 株価収益率 12.31
PBR 株価純資産倍率 4.60
ROIC 投下資本利益率 12.08%
WACC 加重平均資本コスト 6.06%
EBITDA 減価償却前営業利益 13,696
FCF Free cash Flow 7,208
EV 企業価値 151,160
配当利回り 3.50%
配当性向 43.03%

 

ROE,ROAのスコアはかなり良い。

PERも未だお安めと言っていいでしょう。PBRはそれほど安くはない。

ROICも良いスコアです。

EV/EBITDAは11倍。少し高い。

配当利回りがいい。配当性向は43%とかなり太っ腹。

配当は増額するというリリースがありました。

http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?cat=tdnet&sid=1525468

 

来年度業績予想から計算する各経営指標

ストック項目は当決算時点のスコアを据え置きで、業績予想パラメタを以下のものとする。

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 決算短信 14,753
当期純利益 決算短信 10,313
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 115
予想配当金額 決算短信 49
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 4,432.880

 

この計算結果が以下の通り。

各指標
ROE 自己資本利益率 40.25%
ROA 総資本利益率 12.46%
PER 株価収益率 11.43
ROIC 投下資本利益率 13.28%
EBITDA 減価償却前営業利益 15,032
FCF Free cash Flow 8,093
EV 企業価値 151,160
配当利回り 3.50%
配当性向 42.98%

 

ROE,ROAはかなり良くなる。ROEは脅威の40%台到達。

PERも更に割安。

営業利益が良くなるので、ROICも良化。

EV/EBITDAは10倍。高くはないでしょう。

配当利回り、配当性向も変わらず良い。買い銘柄だと思う。

 

まとめ

当決算のスコアはかなり良かった。

なんと言っても、営業利益率60%超えは脅威的かつ魅力的。

この利益率でどこまで頑張れるか。

足元のファンダメンタルズは良いので、課税繰り延べニーズはまだまだありそうですから、期待できます。

しかし経営課題がないわけではない。

たとえば、アメリカのFRBが利上げするようですが、利上げにそこまで固執するほど、インフレ懸念が高いかというと疑問視する声もちらほら聞こえる。

アメリカの利上げが仮に拙速だとするならば、折角のアメリカ好景気に水を差しかねません。

日本はアメリカの景気と連動する傾向があるのは皆さんご存知の通りですから、アメリカ経済が冷え込むことは日本経済が冷え込むことを意味します。

そうした時に、国内のファンダメンタルズが減退すると、その分課税所得は減り、課税繰り延べメリットはなくなる。

足元の景気に左右される業態であるということは間違いないでしょう。

FPG社に限りませんが、世界経済の堅調はどこまで維持されるのか。

緩やかなインフレ傾向を実現できるかどうかに、当社に限らず多くの企業の命運は託されているのです。

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