【ガンホー・オンライン・エンターテイメント】2017.6(2Q決算)

スマホゲーム「パズル&ドラゴンズ」が相も変わらず収益の柱。

PCオンラインゲーム、家庭用ゲーム機なども展開しているが、なかなか苦戦。

不当景品類及び不労表示防止法で消費者庁から怒られたりなどコンプライアンスに懸念も。

パズドラユーザー数減少に伴い、課金収入減少。

以下当社決算情報、定性情報に関しては決算資料参照。

単位は特筆なき場合、全て百万円とする。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 49,156 19,438 12,033
前決算② 61,443 26,666 16,807
業績予想③ 100,000 37,000 24,000
YoY △ 12,287 △ 7,228 △ 4,774
-20.0% -27.1% -28.4%
③-① 50,844 17,562 11,967
進捗率 49.2% 52.5% 50.1%

 

対前四半期減収(△12,287、△20.0%)、減益(△7,228、△27.1%)

大きく減退。営業利益率も43.4%から39.5%へと3.9ポイントもダウンしてしまった。

それでも営業利益率39.5%というのは凄いのだが、いつまでパズドラ依存が続くのか、見かけほどいい数字ではないのかもしれない。

対計画進捗率は売上が49.2%とショートしたが、営業利益は52.5%、最終利益は50.1%と順調に消化している。

計画の利益率は37.0%なので、計画的には悪くない進捗なのである。

 

当初業績予想から計算する各経営指標

以下当決算パラメタ。

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 業績予測 37,000
有利子負債 当決算期末残高 482
現金預金 当決算期末残高 44,613
純資産 当決算期末残高 51,338
当期純利益 業績予測 24,000
総資産 当決算期末残高 64,480
発行済み株式数 当決算期末残高 711.175
支払利息 業績予測 18
減価償却費 業績予測 2,445
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 34
BPS 純資産÷発行済み株式数 72
株価 前日終値 309
予想配当金額 決算短信 3
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 2,133.524
時価総額 株価×発行済み株式数 219,753

 

総資産64,480、純資産51,338、自己資本比率79.6%とかなり高い。

有利子負債482でD/Eレシオ0.01倍とかなり低い。

流動資産58,240、流動比率90.3%と高い。

財政状態はかなり良くて、文句のつけようがない。

時価総額2,197億円。意外とそれほど大きくはなかった。

以下計算結果。

各指標
ROE 自己資本利益率 46.75%
ROA 総資本利益率 37.22%
PER 株価収益率 9.16
PBR 株価純資産倍率 4.28
ROIC 投下資本利益率 45.95%
WACC 加重平均資本コスト 4.14%
EBITDA 減価償却前営業利益 39,445
FCF Free cash Flow 25,552
EV 企業価値 175,622
予想利回り 0.97%
配当性向 8.89%

 

ROE,ROAがとんでもなく良いスコア。

PERもかなり割安。

ROIC>WACC,ROICもかなり良い。

EV/EBITDAは4.4倍。かなり割安。

FCF255億円のカネ持ち。

配当利回りと配当性向は低い。

スコアはどれも総じてかなり良い。

 

進捗率から計算する各経営指標

現状の進捗率から業績予想パラメタを計算し直すと以下の通り。

修正業績予想 売上 営業利益 当期純利益
業績予想④ 98,312 38,876 24,066
④-③ △ 1,688 1,876 66

 

売上はショートするが、営業利益と最終利益はそれぞれ過達。

営業利益38,876、最終利益24,066、を新たなパラメタとして、各経営指標を計算し直すとこちら。

各指標
ROE 自己資本利益率 46.88%
ROA 総資本利益率 37.32%
PER 株価収益率 9.13
ROIC 投下資本利益率 48.28%
EBITDA 減価償却前営業利益 41,321
FCF Free cash Flow 26,760
配当性向 8.87%

 

最終利益がわずかにポジティブになったので、ROE,ROAが更に改善されている。

PERも更に割安になっている。

営業利益がかなりポジティブになったので、ROICもかなりのスコアに。

EV/EBITDAは4.2倍。かなり割安。

FCF267億円でやはりカネ持ち。

配当性向はかなり低い。

 

まとめ

かなり割安で放置されていると見ていい。なぜか。

パズドラの将来性を悲観しているのだろう。もうオワコンだと考えている投資家が多いのではないか。

私はスマホゲームをやらないのでわからないが、ここは栄枯盛衰が激しい。

新しいスマホゲームが流行ったと思ったら、すぐに別のゲームに興が移動してしまう。

むしろ、パズドラだけで、よくぞここまでもった、とでも言うべきなのかもしれない。

新しい流行りのスマホゲームを作り続けられるかがカギのチキンゲーム。

なんとも刹那的で生き馬の目を抜く世界であると、寒気すらする心持である。

あとはパズドラというゲーム自体がユーザーに愛されているように傍から見ていて思えないというのも関係があるのではないだろうか。

惰性でパズドラをプレイしているユーザーからは、「飽きた」とか「止めたい」とか「運営がムカつく」とかのネガティヴワードしか聞いた事がない気がする。

ゲームとは本来、浮世の憂さを忘れて、楽しみながらやるものだ。

それを、惰性で、今までの課金がもったいないから、とかいう理由だけで嫌々プレイさせているような背景がもしあるのだとしたら、会社のリリースするゲームの理念からもう一度作り直すべき時期なのかもしれない。

ドラクエ11をプレイした人間からは、ドラクエ11の悪口は聞かない。

パッケージやスマホゲームという枠組みを一旦超えて、まず、何のためにゲームを作っているのか考え直してみてはいかがだろうか。

もしそこにカネ儲けという憲法しかないのなら、ドラクエには勝てないとは思う。

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