【トーモク】2017.6(1Q決算)

段ボール用シート3位。うち専業では首位。

段ボール加工は食品、通販向け軸に数量増。

特に食品用が主力。

期末集中の輸入注文住宅も収益の柱。

以下事業構成比。

事業構成比 売上 セグメント利益 構成比
段ボール 21,445 1,459 70.2%
住宅 3,166 △ 2,030 10.4%
運輸倉庫 5,929 397 19.4%
調整 △ 182 0.0%

 

構成比では段ボールが圧倒的。利益率も6.8%となかなかいい。

しかし住宅関連は1Q時点では赤字。

トランザクションの性質上、当社は住宅関連は期末にならないとハネないので仕方ない面があるらしい。

そんな季節変動性も鑑みて、当社の決算を閲覧。

以下決算情報、定性情報は決算資料より。

単位は特筆なき場合、全て百万円とする。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 33,656 129 4
前決算② 30,540 △ 356 △ 415
業績予想③ 162,000 7,700 4,600
YoY 3,116 485 419
10.2% 136.2% 101.0%
③-① 128,344 7,571 4,596
進捗率 20.8% 1.7% 0.1%

 

対前四半期増収(+3,116、+10.2%)、増益(+485、+136.2%)

すごい成長だが、これは前四半期が悪すぎるためとも言える。

利益率は△1.2%から0.4%に1.5ポイントアップしたが、それにしても、利益率が低い。

対計画の進捗率も、売上20.8%はまだいいとして、営業利益1.7%、最終利益0.1%はかなり致命的な数字に見える。

当社の場合、上記したように、季節変動性が大きく、期末付近になると、収益、利益もハネる傾向があるのだが、それにしても1Qの成績が悪すぎる。

 

当初業績予想から計算する各経営指標

当決算期末時点の決算パラメタ。

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 業績予測 7,700
有利子負債 当決算期末残高 48,410
現金預金 当決算期末残高 11,135
純資産 当決算期末残高 54,394
当期純利益 業績予測 4,600
総資産 当決算期末残高 139,631
発行済み株式数 当決算期末残高 81.751
支払利息 業績予測 164
減価償却費 業績予測 6,265
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 56
BPS 純資産÷発行済み株式数 665
株価 前日終値 1,962
予想配当金額 決算短信 35
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 2,861.294
時価総額 株価×発行済み株式数 160,396

 

総資産139,631、純資産54,394、自己資本比率は39.0%と決して高くはない。

有利子負債48,410、D/Eレシオが0.2倍。こちらは低い。

流動資産56,717、流動比率40.6%

当座の資金に枯渇するというような財務状態ではない。安定しているとも言えるが、自己資本比率はもう少し欲しい。

時価総額は1,603億円。1,000億円越えのビッグカンパニー。

以下計算結果。

各指標
ROE 自己資本利益率 8.46%
ROA 総資本利益率 3.29%
PER 株価収益率 34.87
PBR 株価純資産倍率 2.95
ROIC 投下資本利益率 4.82%
WACC 加重平均資本コスト 2.89%
EBITDA 減価償却前営業利益 13,965
FCF Free cash Flow 5,359
EV 企業価値 197,671
予想利回り 1.78%
配当性向 62.20%

 

ROE,ROAについてはギリギリ及第点というところだろうか。

PERが高すぎる。

ROIC>WACC,ROICも低い。

EV/EBITDAは14.1倍。割高。

FCFが53億円。カネはそこそこあるか。

配当利回りもそこそこ。配当性向が大きすぎる。大丈夫か。

基本的には割高。

 

季節変動性を加味して再算出した各経営指標

当社は期末付近になると、輸入注文住宅の収益で、尻上がりに業績を上げてくる。

よってその季節変動性や利益率を加味して、業績予想を引き直すと以下の通りとなる。

修正業績予想 売上 営業利益 当期純利益
業績予想④ 162,249 13,467 4,705
④-③ 249 5,767 105

 

 

最初は業績予想の営業利益7,700というのはいくら何でも大風呂敷広げ過ぎだろう、と考えていましたが、前期並みの季節変動性、利益率が実現できると仮定した上で、業績予想を引き直すと、なんと、営業利益は大幅に超過達成するという結果になってしまいました。

取らぬ狸の皮算用とも思いますが、総じてファンダメンタルズ投資というのはそういう側面はあるので、この数字を信じるか信じないかはあなた次第というところ。

計算した当の本人も半信半疑ですが、営業利益13,467、最終利益4,705で各経営指標を計算し直すと以下の通り。

各指標
ROE 自己資本利益率 8.65%
ROA 総資本利益率 3.37%
PER 株価収益率 34.09
ROIC 投下資本利益率 8.43%
EBITDA 減価償却前営業利益 19,732
FCF Free cash Flow 9,070
配当性向 60.81%

 

最終利益が多少上振れたので、ROEとROAは改善。それでも少し物足りないが。

PERもまだ割高なまま。

営業利益が大幅に改善されたので、ROICのスコアもかなり良くなっている。

EV/EBITDAは10.0倍に。それでも少し割高なくらいだが。

FCF90億円はなかなか。

当期においては、期末付近において、輸入注文住宅関連で大きく収益を上げられるのか、というところが決算の肝。

あとは原材料高などによる原価の上昇等をどうヘッジできるか。

決算が読みにくい会社ではありそう。

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