【パソナグループ】2017.8(1Q決算)

人材派遣の先駆で業界3位。

アウトソーシング育成。

上場子会社などの福利厚生代行が稼ぎ頭。

地方創生などにも注力。

事業構成比は以下の通り。

事業構成比 売上 セグメント利益 構成比
人材派遣等 59,926 851 82.7%
人材紹介等 4,004 670 5.5%
アウトソーシング 7,775 1,184 10.7%
その他 1,713 △ 75 2.4%
調整 -961 △ 1,597 -1.3%

 

圧倒的シェアは人材派遣等。ただ利益率は意外なほど低い。1.4%

人材紹介・再就職支援とアウトソーシングは構成比自体はまだまだ小さいが、利益率はそれぞれ16.7%と15.2%とかなり高い。

どれだけこちらの業務のシェアを拡大していけるかが勝負。

人材派遣は人手不足などがあり、利幅が薄いのでしょうか。

以下、当社決算情報、定性情報については決算資料より。

単位は特筆なき場合全て百万円とする。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 72,458 1,033 533
前決算② 69,231 215 △ 539
業績予想③ 323,300 5,650 1,000
YoY 3,227 818 1,072
4.7% 380.5% 198.9%
③-① 250,842 4,617 467
進捗率 22.4% 18.3% 53.3%

 

対前四半期増収(+3,227、+4.7%)、増益(+818、+380.5%)

営業利益の伸び方が凄い。人手不足を背景に、人材業は今、空前絶後の稼ぎ時を迎えているのかもしれない。

営業利益率は前四半期の0.3%から1.4%へと1.1%アップ。

しかし利益率が低すぎ。人材派遣業の利幅は薄い。なかなか苦しい経営です。

対計画においては進捗度がそれぞれ売上22.4%、営業利益18.3%、最終利益53.3%

売上と営業利益はショートしているが、最終利益はハネた。

負ののれん発生益601が大きい。

当該負ののれんは「テルウェル・ジョブサポート株式会社」買収によるもの。

 

当初業績予想による各経営指標

以下当四半期決算におけるパラメタ。

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 業績予測 5,650
有利子負債 当決算期末残高 20,676
現金預金 当決算期末残高 16,562
純資産 当決算期末残高 27,608
当期純利益 業績予測 1,000
総資産 当決算期末残高 96,777
発行済み株式数 当決算期末残高 41.690
支払利息 業績予測 164
減価償却費 業績予測 3,327
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 24
BPS 純資産÷発行済み株式数 662
株価 前日終値 1,433
予想配当金額 決算短信 12
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 500.284
時価総額 株価×発行済み株式数 59,742

 

総資産96,777、純資産27,608、自己資本比率28.5%と低い。

有利子負債20,676、D/Eレシオが0.6倍。低い。

流動資産64,098、流動比率66.2%

固定資産32,678、固定比率33.8%

財務内容は資金繰りは悪くないが、自己資本比率は低いので改善したい。

時価総額が597億円。パソナというネームを聞くと、もう少し大きいと思っていた。

以下計算結果。

各指標
ROE 自己資本利益率 3.62%
ROA 総資本利益率 1.03%
PER 株価収益率 59.74
PBR 株価純資産倍率 2.16
ROIC 投下資本利益率 7.53%
WACC 加重平均資本コスト 1.25%
EBITDA 減価償却前営業利益 8,977
FCF Free cash Flow 3,070
EV 企業価値 63,856
予想利回り 0.84%
配当性向 50.03%

 

ROE,ROA低い。良くない。

PERかなり割高。PBRはそれほどではないが。

ROIC>WACC,ROICは割といい。なぜなら、分母のデットとエクイティが小さいから。

EV/EBITDAは7.1倍。意外と割安。

FCF30億円。カネ回りがいい。

配当利回りは低いが、配当性向が50%超えでバカ高い。こんなに配当して大丈夫だろうか。

 

進捗度から再計算した各経営指標

現状の進捗度で売上、営業利益、最終利益の各パラメタを計算し直すと以下の通り。

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
業績予想④ 289,832 4,132 329
④-③ △ 33,468 △ 1,518 △ 671

 

いずれも大幅にショートする。この営業利益と最終利益で計算し直した経営指標が以下。

各指標
ROE 自己資本利益率 1.19%
ROA 総資本利益率 0.34%
PER 株価収益率 181.59
ROIC 投下資本利益率 5.51%
EBITDA 減価償却前営業利益 7,459
FCF Free cash Flow 2,093
配当性向 152.06%

 

最終利益が悪化するので、ROE,ROAともに悪化。より酷いスコアとなった。

PERの割高さも凄い。

営業利益も悪化したので、ROICも悪化。

EV/EBITDAは8.5倍と、こちらは割安。時価総額が思ったほど大きくないのが幸いしている。

FCFが20億円へ大幅ダウン。

配当性向もとんでもないスコアになった。

このままの決算状況だと、配当の減額は大いにあり得ると思う。

とにかく、営業利益率が低すぎるので、最低5%は欲しいところ。

しかし人材派遣の利益率が1.4%というのを鑑みると、その利幅では商売にならないのかもしれない。

人材派遣業には供給過剰が起こっているのか。

人材派遣業で利幅を増やせないならば、アウトソースや人材紹介の売上規模を拡大していくしかない。

今の利益率だと、私なら買わないかな、と思う。

ただ利益率が低いというのは、消費者にとっては安く良いサービスという事もできる。

私はパソナのサービスを使いますが、同業のリクルートと比べるとかなり質が高いと思います。

「リクルート決算」http://tamojun51.com/archives/1193

「リクルートのサービスが良くない体験談」

・とある失礼な企業に面接に行ったときの話⇒http://tamojun51.com/archives/1181

・なぜ就職面接ではいまだに紙のレジュメを持参させるのか⇒http://tamojun51.com/archives/1185

最近リクルート賛美を耳にする機会がありますが、実質この会社が提供しているサービスはかなり悪いという消費者としての実感があります。

まだパソナの方がマシでしょう。

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