【就職活動の謎】なぜ書類を紙で持参しなければならないか。

就職活動をしていると、いくつか、

「なぜこんな事をさせられるのだろうか?」

という謎強制ルールがあります。

例えばクソ暑い真夏に、ジャケット、ネクタイ着用が事実上強制だとか。

この多様性が大事と叫ばれる昨今、濃い色のスーツで、髪型や髪色を均一化する事を求められるとか。

履歴書は手書きでなければいけないとか。

考えてみると、企業というのは様々な謎慣習を後生大事に守り通しています。

そして驚く事には、特段の合理的・経済的な理由がないのに、その謎ルールを変えようとしないのです。

なぜ頑なに謎規制を守ろうとするのでしょうか。

革新派がいていいのと同じように、当然守旧派がいてもいい。

しかし合理的な理由もないのに不合理不経済を守ろうとするのは守旧というより単なる思考停止、あるいはもっと言えば社会悪、邪魔です。

とりわけ最近私がそう強く思わされた、企業及び、就職エージェントと揉めた事例をご紹介したいと思います。

ちなみに過去とある企業に面接に行った際に無礼な対応を受けた過去記事がありますのでリファレンスします。

とある失礼な企業に面接に行った時の話

当該記事も合わせてお読みいただければ幸いです。

 

面接時に履歴書(写真貼付)と職務経歴書を持参しなければならない

これは本当に謎ルールです。

しかしこの謎ルールを遵法している企業は殊の外多いです。

私は某大手就職代理店のR社に登録して、就職活動をしていたのですが、その就職活動のフローを簡単に書くと下記の通りです。

・まず応募したい企業を選定する(あるいは企業からスカウトがくる場合もある)

・R社のキャリアコンサルタントが、応募者の履歴書や職務経歴書などのデータをその企業の人事へメールで送付

・企業がそのレジュメを閲覧し、書類審査をパスしたら、応募者は企業に面接に行く。

大体こんな感じのテンプレートが出来上がっているようです。

粛々と同じことを繰り返して芸がないなあとも思いますが。R社も守旧派企業も変化に弱い縦割り大企業だから仕方がないのでしょう。

そして、いざ面接となった際には、必ずエージェントからこのような御達しがあります。

「履歴書(写真貼付)と職務経歴書を面接にはご持参ください」

酷い会社だと、履歴書もJIS規格でないと受け入れないというところもあって、そういう会社は最初からお断りするようにしています。自らお役所体質だと認めているような会社ですからロクなものじゃないと考えるからです。

私は上記のように指示されて納得がいかなかったので、R社のキャリアコンサルタントにこう尋ねました。

「既にそちらから、私の履歴書(写真データ貼付済)と職務経歴書のファイルは先方さんに送っていただいていると思うのですが。それをなぜ紙で出力して持参しなければならないのですか?」

私がそう聞くと、そのキャリアコンサルタント(大した仕事もしていないのに大層な役職名ですが)はこう返してきます。

「本人確認の為です」

「本人確認ですか?紙で履歴書や職務経歴書を持参すると本人確認になるのですか?逆に紙で持参しないと本人確認できないというのはどうしてなのですか?」

「…」

さすがに自分の答弁に無理があるという事くらいはわかるのでしょう。こう反論されると黙ってしまいます。そしてしばらく沈黙した後、判で押したようにキャリアコンサルタント(笑)はこう言います。

「会社の規則だからです」

規則と言われても、はい、そうですか、と納得はできませんから、重ねて質問をします。

「規則と仰るならば、その規則を組成した事に何か合理的な理由があるんですよね。それを教えてください。それが真に合理的で納得がいくものでしたら、紙で持参する事に否やはありません」

私の事を、理屈っぽいと批判する人もいるのかもしれませんが、納得できない事は納得できない。たとえこれで、企業の心証を悪くし、よしんば就職ができなかったとしても納得できない事を納得したフリなんて耐えがたい事だからできません。

「それでは会社の方へ聞いてみますので少々お待ちください」

と言って、キャリアコンサルタントは一旦私の疑問を持ちかえりました。

そして、持ち帰った質問事項をR社の企業担当の営業と相談するのでしょう。

「紙で履歴書と職務経歴書を持っていきたくないとゴネる変な客がいる」とでも陰口叩いていると推察されます。

 

突然その会社からお断りの連絡が入る

上記の質問をキャリアコンサルタント(以下キャリコ)に投げてから、1日~2日経った頃でした。

私はその企業(横浜にある超大手自動車メーカーN社の子会社。自動車部品商社)への面接の為にいそいそと準備をしつらえていた時に、キャリコから連絡が入りました。

キャリコ「例のN社様の件ですが、お断りの連絡が参りました」

私「!?!?なぜお断りなのでしょうか。私は履歴書や職務経歴書を紙で打ち出す事の合理的な理由を伺っただけなのですが…」

キャリコ「はい。企業様曰く、そのように紙で書類を打ち出す事を問題視されるような方はおそらく社風に合わないのでお断りしたい、との事です」

私「…」

今度は私が絶句する番でした。

会社のやり方に疑問を持ってはいけない、という事なのでしょうか。

一兵卒は一兵卒として、ただ上意下達で上の言う事に従っていろ。そうでない兵隊はいらない、と言っているに等しいでしょう。

しかし、そんな風に風通しの悪い会社だったから、シャープや東芝ってああなってしまったのではなかったでしたっけ。日本の企業はそれらを他山の石として何も学んでいないのでしょうか。

そもそも皮肉な事には、その会社は企業紹介でいけしゃあしゃあと、「風通しの良い職場・意見の言える職場」などと謳っています。

この二律背反はいくら何でも酷いとは思いませんか。

最初から「上意下達で、上に絶対服従の会社」と書いてくれていさえすれば、私は応募はしませんでした。よって余計なストレスも感じずに済んだでしょう。

こういう平気で嘘をつくようなコンプライアンス違反は是認され、一方で、紙で書類を持参するという謎コンプライアンスは徹底的に遵守される企業や社会っておかしくないですか?

私は今でも頭の中がクエスチョンだらけで難渋しています。

このN社の子会社の実名が知りたい方は当ブログサイトのお問合せフォームからご連絡ください。実名を教えますので。

 

むしろ就職レジュメを紙で運用してはいけないと思う理由

N社やT社やR社等々には、書類は紙でなければならない、という強い何らかの理由があるようです。

(その合理的な理由を教えてください、と何度もお願いしているにも関わらず、その理由だけは絶対教えてくれないのですが。。)

しかし私は、むしろ以下3つの理由から、就職用レジュメは紙で運用してはいけない、とすら考えています。

セキュリティの関係上。就職用レジュメは個人情報の固まりです。

なのでこれを取り扱う場合、細心の注意が求められるはずですが、これを紙で運用していては、このセキュリティリスクが跳ね上がると思います。

「すぐシュレッダーするからいい」という反論が聞こえてきそうですが、すぐシュレッダーするのなら、それこそなぜ、そもそも紙で出させているのですか???もうそういう脊髄反射的な反論ワケがわかりません。

時間的リソースの無駄遣い。

そもそも経緯は知りませんが、紙でレジュメを提出していた時代というのは、メールなどの通信インフラが整備されていなかった時代の名残なのではないでしょうか。

今はこんなに便利なメールという機能があるのですから、メールで送って、書かれている情報を確認する方がお互い時間の節約になっていいでしょう。

電子ファイルではなく紙でレジュメをためつすがめつしたいというのなら、会社のプリンターから出力すればいいのではないのですか?

なぜ、応募者が紙で持ってくるのを待っているのでしょう。謎ですよね。

たとえば履歴書を手書きさせてその筆致から応募者の人格を判断する、みたいな反論もたまにお見受けしますが。

そんなに手書き文字を採用選考における重大事としているのならば、習字の試験でも課したらよろしい。

履歴書は履歴書。学歴や職歴や資格などの情報を取得するツールです。混同しないでください。

 

経費節減と逆行している。不経済。

写真だってプリントアウトだって安くないし、地味に設備投資が必要になりますから応募者に負担をかけます。

それなのになぜ敢えて応募者の負担になる事を合理的な理由もなくするのでしょうか。それが謎で仕方がない。

会社だって、セキュリティを気にしながら、紙のレジュメを保管したり、それの管理をするというのは、明らかに電子データよりも工数がかかる事は確実です。

それでも紙で管理しないといけない理由は何?????

そしてその理由を合理的に説明できないにも関わらず、そのルールを頑なに守り続けるのは何故??????

 

私はキャリアが管理方なので、内部統制の組成や運用などが主業になります。

しかし、もし上記してきたような前時代的で守旧的な会社において、内部統制の改善を促せ、と言われても、そんな紙で運用する事に並々ならぬ執着を見せる会社で経費節減や無駄撲滅みたいな事ができると思えません。

そもそも無駄を排除していったら、やる仕事がなくなってしまうのでは?

実は供給過剰に陥っているデフレ大国日本において、無駄こそが企業に巣食う守旧派社員の食い扶持だったりします。

だから内部統制を洗練させていって、無駄な仕事を排除していくと、そういう守旧派正規雇用社員の仕事はなくなります。

つまり「紙で出せ」というのはポジショントーク。自分たちの仕事を脅かされている事に対しての感情的・本源的・生理的な憤りなのです。

処置なしとはこの事でしょうね。

http://tamojun51.com/archives/1163

 

まとめ

以上の理由から、私は企業の採用選考において紙のレジュメを提出する事に殊更にこだわる事に大変強い生理的嫌悪感を覚えます。

なぜなら、そもそもこういう謎ルールを課してくる、この根底には、企業の、「働かせてやるから、こちらの言う事には何でも従え」という居丈高な傲慢が透けて見えるからです。

建前では、従業員と企業は対等だ、などという綺麗事を放言しながら、本音では、「会社に入れてやるからありがたく思え」と考えているわけです。

これだからブラック企業がなくならないのでしょうね。

私がこうして、企業や就職エージェントと闘っていると、周りの人間は私にこう言います。

「社会ってのはそうなっているんだから諦めて、長いモノには巻かれている方が楽だ」と。

しかしそんな事を言われると、私は逆に、むしろいきり立ってしまいます。

電通で若い女の子が飛び降り自殺まで追い込まれた事件があった時には、世論はこぞって、電通許すまじ、とか嫌なら辞めたらいいとか言いながら、一方では長いモノには巻かれろのダブルスタンダード・二枚舌でしたり顔している。

私はこういう事をいう人たちの考え方や生き方に全く同調できません。

就職面接の際にレジュメを紙で持っていくのは不合理かもしれないけど、それくらいならさしたる労力もかからないから、従っておけばいい。こんな風に安易に妥協してきたから、企業は増長しているのです。そして電通をはじめとするブラック企業が生まれます。

こういう無駄を平気で弱い立場の人間に強要するような会社はむしろ炙り出して、社会からスポイルしなければいけないとすら考えています。つまりブラック企業の萌芽を、犠牲者が出る前に摘むという事です。

そして合理で無駄をなくしている会社が繁栄するように適切なリソースが配分されるように、我々一般市民もボトムアップで頑張るべきなのです。

「どうせ一人で頑張っても無力。世の中なんて変わらない」という意識を変えなくてはならない。

こういうところで妥協して、守旧派の非合理的な企業を増長させておく事が回り回って、自分たちの生活に悪影響を及ぼすのです。実際自分が明確に被害に合わないと分かりにくいかもしれませんが。

ブラック企業許すまじ、とかシュプレヒコールをニューススレとかに書き込んでいる人たちはぜひ、その憤りを行動に移していただきたいと切望するものです。

「Power to the people」の精神で、この社会から、増長する非生産企業を締め出しましょう。

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