【カカクコム】2017.6(1Q決算)

価格比較サイト「価格.com」及びグルメサイト「食べログ」運営。

掲載店からの手数料収入が主業。

構成比としては以下の通り。

事業構成比 売上 構成比
価格.com 5,124 48.1%
食べログ 4,654 43.7%
新興メディア 606 5.7%
ファイナンス 267 2.5%

 

価格.comと食べログの構成比が当然大きい。合わせて、91.8%

新たな事業の柱を模索中。生き馬の目を抜く、ネット業界で新機軸を打ち出せるか要注目。

以下決算情報および定性情報は当社決算資料より。

単位は特筆なき場合、全て百万円とする。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 営業CF
当決算① 10,651 5,100 2,259
前決算② 10,189 4,910 2,437
業績予想③ 48,000 23,300
①-② 462 190 △ 178
成長率 4.5% 3.9% -7.3%
③-① 37,349 18,200
進捗率 22.2% 21.9%

 

対前四半期において増収(+462、+4.5%)増益(+190、+3.9%)

価格.comも食べログももう飽和しているのかと思いきや、収益も利益も微増させてきているのはさすがと思います。

しかしこれだけサーヴィスが飽和すると成長エンジンにはならないでしょうね。

新たな事業の柱、というか既存のリソースをテコに、もっと便利なネットサーヴィスを提供してくれるのでしょうか。期待します。

営業利益率は前期の48.2%から47.9%へと0.3ポイントダウン。

営業CFは対前四半期において△178、△7.3%。減少の主要因は、営業債権の増加など。

対計画進捗度は、売上が22.2%、営業利益が21.9%とショート。

なかなか厳しい決算とも言える。

 

各指標

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 会社業績予想 23,300
有利子負債 当決算期末残高 0
純資産 当決算期末残高 32,170
当期純利益 会社業績予想 15,850
総資産 当決算期末残高 37,862
発行済み株式数 当決算期末残高 215.005
支払利息 会社業績予想 0
減価償却費 会社業績予想 1,396
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 74
BPS 純資産÷発行済み株式数 150
株価 前日終値 1,358
予想配当金額 決算短信 32
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 6,880.160
時価総額 株価×発行済み株式数 291,977

 

カカクコムも無借金経営。素晴らしいですね。

ネットサーヴィス企業ってよく知っているわけではないのですが、設備投資とかに滅茶苦茶には、カネがかからないように見えます。

それだけ参入障壁も低いので、レッドオーシャンになりがちなのをよく耐え忍んでいるなあとは思う。

時価総額は、3,000億円弱。意外と小さいな、という印象。

上記パラメタを入力した結果。

各指標
ROE 自己資本利益率 49.27%
ROA 総資本利益率 41.86%
PER 株価収益率 18.42
PBR 株価純資産倍率 9.08
ROIC 投下資本利益率 46.61%
WACC 加重平均資本コスト 21.39%
EBITDA 減価償却前営業利益 24,696
FCF Free cash Flow 15,022
予想利回り 2.36%
配当性向 43.41%

 

ROE,ROAの高スコアは本当にすごい。当期純利益が業績予測の15,850を使っているので多少ゲタ履いている状況ではあるのですが。

仮に、当四半期決算の当期純利益3,479に4を乗じて、当期純利益を13,916として、ROEとROAを計算しなおしてみると、

ROE=43.2%、ROA=36.7%とそれでもご立派な数値。設備投資が必要ないので、リソースを成長エンジンに投資できるという強みを遺憾なく発揮しています。

PERはそこまで割高感がない。むしろ割安と言えるかも。それだけになぜ、このヴァリュエーションで放置されているのか。なんか不気味です。PBRは割高。アセットが小さく、かつDEBTも小さい。よってエクイティも大きくない。

ROIC>WACC,ROICのスコアが凄い。ただ一方で、WACCも大きい。これはそれだけ株主コスト、つまり配当を支払っているという証左ですね。

EBITDA、FCFもそこそこに潤沢。100億円くらいの投資余力はある。このカネをどう使うのか。次の成長エンジンへの投資は見物でしょう。

利回りと配当性向がかなり高い。投資家フレンドリーですね。

東海旅客鉄道http://tamojun51.com/archives/1155という会社は配当性向が8%です。

独立許認可型の規制ビジネスで、濡れ手に粟の大儲けをしている東海旅客鉄道ですが、配当はなるべく休む済ませようとしています。

彼らは世界に東海旅客鉄道グループさえ安泰ならばそれでいい、というカルチャーがあります。

利用客、債権者、そして株主など、どうでもいい、とにかくカネだけ出していろ、と考えているのでしょう。

東海旅客鉄道のような規制で儲けているような会社に投資するくらいならば、カカクコムのような会社に投資すべきなんではないかと私は思います。

 

理論株価

理論株価は妥当PER×妥当EPSで計算します。

妥当PERはサーヴィス業の業界平均PERである25.2倍を用います。

EPSは業績予測数値の当期純利益を当四半期末時点の発行済み株式数で除して計算します。

その結果。

理論株価
業界PER*EPS 1,879.84 業界PERは日本取引所HP(http://www.jpx.co.jp/markets/statistics-equities/misc/04.html)より

 

現在の株価は割安という事ですね。

まあ自分で算出しておきながらなんですが、この理論株価の算出の仕方色々無理ありますからね。

そもそもカカクコムってサーヴィス業カテゴリでいいの?という疑問もありますし。

またEPS算定の基礎になった純利益も15,850でいいのか。という話もあります。

仮に上記した13,916でEPSを弾くと、

13,916÷215.005=64.7249793

これに25.2倍を乗じて、

1631.069478円が多少保守的に見積もった、理論株価となります。

今後の課題としては、価格.comや食べログなどの飽和しつつある事業を今後も成長させ続けられるのか、そして、新たな収益利益の柱となる、新規事業を創設できるのか。

素人の浅い考えではそこらへんなのかなあと思います。

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