【ファナック】2017.6(1Q決算)

時価総額4兆円超え企業。

工作機械用NC(数値制御)装置世界首位。

産業用ロボットや小型マシニングセンタ等々。

ロボット高水準。ロボドリルのスマホ特需などもあり好調。

過去記事。⇒http://tamojun51.com/archives/948

当社第一四半期決算。

決算数値および定性情報等は当社決算資料より。単位は特筆なき場合百万円とする。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 営業CF
当四半期① 168,490 50,521
前四半期② 127,582 41,905
通年計画③ 611,400 169,800
①-② 40,908 8,616 0
成長率 32.1% 20.6% #DIV/0!
③-① 442,910 119,279
進捗率 27.6% 29.8%

 

対前期大増収(+40,908、+32.1%)、大増益(+8,616、+20.6%)

特に売上の成長率が凄い。

当社の事業部は大きく分けて4つある。(FA、ロボット、ロボマシン、サービス)

そのどの事業部も伸びているのだが、特に伸び率が大きいのは、ロボマシン部門(+69.4%)

中国や台湾向けのIT関連の一時的需要ゆえとは言え、ロボマシンの構成比が突然台頭した形。

セグメント 構成比
FA 29%
ロボット 32%
ロボマシン 26%
サービス 12%

 

営業利益率は前期の32.8%から、当期は30.0%に低下。

それでも電気機器の製造で、営業利益率30%超えはすごい。

こういう企業を見ると、日本の物づくりの技術というのはまだまだ全然捨てたものじゃないのかもしれないと思わされる。

対計画進捗率は、売上が27.6%、営業利益が29.8%と極めて順調。

超過達成・上方修正ありうる。

 

各指標

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 会社業績予想 169,800
有利子負債 当決算期末残高 0
純資産 当決算期末残高 1,373,546
当期純利益 会社業績予想 131,500
総資産 当決算期末残高 1,564,892
発行済み株式数 当決算期末残高 204.059
支払利息 会社業績予想 0
減価償却費 会社業績予想 26,530
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 644
BPS 純資産÷発行済み株式数 6,731
株価 前日終値 21,030
予想配当金額 決算短信 455
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 92,846.853
時価総額 株価×発行済み株式数 4,291,361

 

当社無借金というのは驚いた。電気機器製造業というと、普通大がかりな機械装置や工場などの設備投資にカネがかかるので、借金が多いという印象があるが、ファナックやキーエンスともなると例外。

キーエンスは製造はアウトソースしているので、わからないでもないが、キーエンスは工場設備投資もしつつ、この財務健全性を担保している。

銀行というのは、こういう貸したい企業には貸せずに、貸したくない企業に貸さなくてはならないという二律背反と闘い続ける仕事なのかもしれない。

上記パラメタを入力した結果。

各指標
ROE 自己資本利益率 9.57%
ROA 総資本利益率 8.40%
PER 株価収益率 32.63
PBR 株価純資産倍率 3.12
ROIC 投下資本利益率 7.96%
WACC 加重平均資本コスト 6.76%
EBITDA 減価償却前営業利益 196,330
FCF Free cash Flow 126,116
予想利回り 2.16%
配当性向 70.61%

 

まずROEとROAだが、ROAはさすがにとても高いいいスコア。一方で、ROEについては最低ラインの8%は超えているものの、ファナックというネームバリューを考えると少し物足りないか。

それだけ株主資本が大きい、つまり財務的には健全という事ではあるのだが。

次にPERとPBR.電気機器の一部上場企業の直近7月の平均PERは25.2倍だったので平均と比較すれば割高。

しかし快進撃を続ける当社の決算数値などを見れば、むしろ割安なくらいか。直近電気機器業界の平均PBRも1.6倍なので、平均よりは割高だが、ファナックというブランドを見れば、今はむしろ割安で放置と言ってもいいのかもしれない。

ROIC>WACC。辛うじて、ROICのスコアの方が大きい。無借金経営の当社がなぜここまでWACCが大きいのか。

それはひとえに、配当政策に力を入れているため。投資家への還元意識がとてつもなく高い。

ただ、WACCの高さが目立つが、ROICが7.96%というのは当社レベルの企業を鑑みると少しさびしいスコアかな、とは思った。

EBITDAおよびFCFも順調に成長。当期は少なくとも1,000億円程度の投資なら楽々できる。

予想利回りと配当性向。

これだけ株価が高いにも関わらず、利回りが2%超えとはすごい。そしてもっとすごいのが配当性向。

なんと脅威の70%超えである。こんな企業は初めて見ました。

ちなみに同じ企業として比較するのはファナックに対して失礼だが、東海旅客鉄道の配当性向は何とたったの8%そこそこ。。。。

濡れ手に粟の規制ビジネスで大儲けしていながら、配当は渋り、内部留保を蓄える。

この東海旅客鉄道という会社のドケチぶり、社会悪ぶりを端的に示す数値と言う事ができましょう。

もしカネがあるのなら、東海旅客鉄道などよりファナックやキーエンスに投資する事をオススメします。

それが社会の為です。

 

理論株価

理論株価の算出方法は、妥当PER×妥当EPSです。

ここでの妥当PERは7月直近の電気機器企業の業界平均PERの25.2倍を用います。

そしてEPSは当社の計画数値の当期純利益を当四半期末時点の発行済み株式数で除して計算します。

その結果、

理論株価
業界PER*EPS 16,239.42 業界PERは日本取引所HPより

 

現状の株価と比較すると割高ですが、ただファナックでPERが25.2倍というのは少し過小評価しすぎかもしれないです。

また、計画数値における当期純利益も、もしかしたら、もっととんでもない数値をたたき出す可能性もあり、EPSも小さすぎかもしれません。

それを鑑みて、EPSを現状の成長率で弾きなおしてみます。

当四半期純利益が40,836.単純にこれに4を乗じて、160,000.

これを現状の発行済み株式数204.059で除してやると、EPSは784円に。

これに妥当PER25.2を乗じると、19758.99⇒19,759円が理論株価として算出されました。

現状の株価に少し近づきました。

現時点では多少割高なのかもしれませんが、利益を創出する優良企業である事は間違いないので、人気が集中Dするのは当然でしょう。

東海旅客鉄道や東日本旅客鉄道などの、規制ビジネスに投資するよりは夢があっていいと思います。

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