【キーエンス】2017.6(1Q決算)

FAセンサー、検出・計測制御機器大手。

生産は国内工場を軸に外注。

過去記事⇒http://tamojun51.com/archives/926

カリスマ創業者滝崎武光さんが現在名誉会長職に。

滝崎さんは6/10生れの双子座で72歳。

現社長の山本晃則さんは2/28生れの魚座。52歳。

双子座と魚座の相性ってとんでもなく悪いんですが、敢えて相性の悪い人を腹心として、滝崎さんは育てたのかもしれません。好き嫌いで人を評価しない。

例えば、キーエンスという会社をよく表すエピソードでこんなのがあります。

何でもエレベーターを降りる時には、出入り口に近い者からさっさと降りていくのだそうです。

年次の古い人間をただ年齢がいっているという理由だけで、「さ、お先にお出になってくださいまし」みたいな無駄な事はしないように心掛けているという事でしょう。

さすが、キーエンス。儲かっている会社は違うな、と。

これが例えばJR東海や東日本だったらこうはいかない。

年次の新しい人間は古い人間の奴隷と考えているような無能な高齢社員が多いですから。

私の前職も無能な管理職がただ年取っている、という理由だけでエラそうにしていました。

もちろん業績は悪かった。独立許認可型の企業に財務的に依存している、この世で最もくだらないタイプの会社でした。

こういう会社がもっと貧乏になって、キーエンスみたいな会社がもっと栄える社会こそが真の意味での、資本主義社会と言えましょう。

以下決算情報、定性情報は当社決算資料より。単位は特筆なき場合全て百万円とする。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 営業CF
当四半期① 119,599 64,526
前四半期② 102,133 54,407
通年計画③ 455,000 241,000
①-② 17,466 10,119 0
成長率 17.1% 18.6% #DIV/0!
③-① 335,401 176,474
進捗率 26.3% 26.8%

 

恐ろしい決算。

対前期比増収(+17,466、+17.1%)、増益(+10,119、+18.6%)

営業利益率が本当にすごい。54.0%、前期の53.3%だってとてつもない数字なのですが、それからさらに0.7ポイントも改善されているのです。

社員が高給取りで有名ですけど、その人件費を加味してこの営業利益率ですから、いやはや既存の常識では語れない会社なのでしょう。

対計画においては、売上の進捗度が26.3%、営業利益の進捗率が26.8%といずれも超過達成。

計画数値の営業利益率も脅威の53.0%であるにも関わらず、この快進撃が続くのですから、一体どこまで突っ切ってしまうのでしょうか。

当然株価もうなぎ登りです。1単位550万円超えています。とても手が出ません。。。。

 

各指標

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 会社業績予想 241,000
有利子負債 当決算期末残高 0
純資産 当決算期末残高 1,222,963
当期純利益 会社業績予想 170,000
総資産 当決算期末残高 1,287,116
発行済み株式数 当決算期末残高 121.604
支払利息 会社業績予想 0
減価償却費 会社業績予想 19,966
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 1,398
BPS 純資産÷発行済み株式数 10,057
株価 前日終値 54,590
予想配当金額 決算短信 100
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 12,160.384
時価総額 株価×発行済み株式数 6,638,354

 

なんと当社は無借金経営。上場企業の中にも、無借金経営って意外と多いんですね。

上記パラメタを入力して、各指標を算出。その結果、

各指標
ROE 自己資本利益率 13.90%
ROA 総資本利益率 13.21%
PER 株価収益率 39.05
PBR 株価純資産倍率 5.43
ROIC 投下資本利益率 12.68%
WACC 加重平均資本コスト 0.99%
EBITDA 減価償却前営業利益 260,966
FCF Free cash Flow 167,134
予想利回り 0.18%
配当性向 7.15%

 

①ROEとROA。どちらも高いスコアなのですが、ROEは思ったほど、良くない。これだけの恐るべき利益をたたき出しているのになぜか。それは株価のバリュエーションがとてつもなく高いからです。その分時価総額もとてつもない巨額になっています。これ、株式分割とかで、株価がもう少しお買い得になったら、もっととんでもない金額になるんじゃないでしょうか。怖いですね。。

②PERとPBR。株価が暴騰を続けていますから、もちろん割安なわけがない。しかしどちらも恐ろしい程割高というわけでもなさそう。それだけ利益が大きいという事ですね。余剰資金をタンス預金するくらいならば、このように経営の上手い企業に預けた方が世の為人の為になるという事を、金融リテラシーの相対的に低い人たちは学ぶべきかとは思います。

③ROIC>WACC。ROICも期待していた以上にとてつもなくいいスコアというわけではなさそう。もちろんかなりいいスコアではあるのですが、キーエンスという会社からすると物足りないという事です。株主資本の金額が大きいので致し方ないのですが。WACCは低い。無借金であるという事に加え、株主コスト(配当)もそこまで大きくはない。投資家よりも、頑張って働いている従業員の給料を厚くしてあげたいという経営者の考え方なのでしょう。ひとつの倫理のあり方として素晴らしいと思います。鉄道インフラなどの国土交通省の出先機関とは一緒にできない会社です。

④EBITDAとFCFもいいスコアですが、とんでもなくカネが余っているかと言うとそんな事もない。きちんと従業員をはじめとしたステークホルダーに還元しているからです。

⑤利回り、配当性向はかなり低い。株価がとんでもなく暴騰しているというのもありますが、上記してきた通り、投資家よりまず先に、従業員に還元しているのです。それにいくらカネがあるからって、ここで増配なんてリリースを出したら、この会社の株価は手が付けられなくなります。一体どこまで行くのか、見当もつかないそんなすごい会社です。

 

理論株価

理論株価の算定方法は、妥当PER×妥当EPSで求めます。

ここでの妥当PERは直近7月時点の電気機器業界の平均PERのスコアである25.2倍を用います。

また、妥当EPSは当社の計画数値による当期純利益÷当四半期末時点の発行済み株式等の計算式で求めます。

その結果がこちら。

理論株価
業界PER*EPS 35,229.15 業界PERは日本取引所HPより

 

現在の株価が56,000円とかなんで、20,000円くらいは割高となっています。

しかし、この妥当PERは飽くまで平均なので、当社の期待値を鑑みると、25.2倍どころではないというのは決算数値を見れば、誰もが感得するところではあろうかと思います。

それにEPSにしても、もしかすると、もっと当期純利益がハネる可能性はあります。計画の進捗がとてもいいですから。

仮に当四半期の当期純利益×4倍をしてみると、4,891,852

これを発行済み株式数、121.604百万株で割ってやると、40227.722円。

今のような破竹の成長を今後も続けると仮定すると、56,000円という株価も、至極当然か、と思わされる、すごい会社なのです。

だから、遅まきながら、私もポジションのひとつに加えたいと切望しているのですが、560万円なんていう大金はおいそれと出せません。

もっと下がったら買おう、なんてこの会社に限って言えば可能性は低そうです。

まだまだ成長しているわけで、株価は騰がる事はあれ、下がる事は当分はなさそうに見えます。

すると、自然、この会社の株価がどんどんどんどん騰がっていくのを指を加えて見ているしかないという事になります。

何とも口惜しい話ですが、カネがないのだから仕方ないですね。

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