イジメ問題の解決策を思考する。

イジメが社会問題化して久しいが、今でもこれが根絶される気配はない。

最近の報道だとこんなモノがあった。

「中3女子死亡で全校集会、広島市」

https://this.kiji.is/266400763935000055?c=113147194022725109

まあまだこれに関してはイジメがあったと学校側が認めているようなのでマシだが、こっちの茨城県取手市の事件。

http://www.sankei.com/premium/news/170806/prm1708060027-n1.html

こっちはイジメと認めるかどうか、などと言う議論をしている。

イジメがあったかどうか認めるか認めないか、が議論の焦点になるのはいつも違和感がありありだ。

人が一人自殺しているのだから、その原因をイジメと呼称するかどうかなんて、かほどに些末な話もない。

こういうイジメ自殺が顕在化する度に学校側や、その自治体の教育委員会は「再発防止に努める」とお題目のように繰り返すが、その再発防止策とは機能しているのだろうか。

仮に機能しているのならば、なぜそれを自治体間で共有し、イジメ自殺者をゼロにしないのか。

結局抜本的な解決策などなく、どこの学校も、喉元過ぎれば熱さ忘れる、で世論の熱が冷めるのをただ待っているだけなのだろう。

ただ私は今でも、上記のような報道に接し、日本のどこかでイジメに悩み傷つき、苦しんでいる子供たちがいると思うと、そういう子たちを助けてあげられない社会などあってはいけないという思いに駆られる。

よってイジメ自殺を防止するために社会がどう変わるべきかを考える。

 

イジメの現場からすぐにエスケイプできるようにするために

私は、イジメが起きている現場から、イジメに悩んでいる子がすぐにエスケイプできるような社会になるべきだと考えます。

ではそのために何をすればいいかと言うとまずは金銭解雇の導入ではないかと思います。

学区を変えるために、引っ越しとなると今の社会ではかなり大変です。

特に経済的な理由。とりわけ、親の仕事の問題がある。

今の日本では40代も過ぎると、よほどのコアコンピタンスでも持ち合わせていない限り、再就職というのはかなり難しいのが現状。

だから金銭解雇制度を本格的に導入して、雇用の流動性を高めてやる必要があると思うのです。

http://tamojun51.com/archives/865

それに金銭解雇制度を導入すれば、

①解雇手当

②失業手当

③退職金

と3つ程の臨時収入を獲得する事ができます。

これは失業後の生活を担保する上でかなり有効。

金銭解雇制度の導入によって、どの地域でも仕事を得られ、かつ当面の生活費を確保できる、という効果が保証されます。

これによって、引っ越しの社会的ハードルがかなり下がるに違いないわけです。

 

不動産オーナーへの敷金・礼金制度を廃止する。

一般的に引っ越しを難しくさせている要因として、引っ越し費用負担が大きいというのはあります。

その中でも、現状日本の不動産オーナーの権利が大変に優遇されているのはほとんどの借家住まいの人はご存知かと思います。

とりわけ、敷金と礼金負担というのは謎システム。

敷金というのは退去後の修繕とかに充てるカネらしいですが、そんなものは退去時に精算すればいい話。

何で前払いせにゃならんの?と普通金融リテラシーのある人なら考えるのではないでしょうか。

また、礼金というのも輪をかけておかしいシステム。

なんで不動産オーナーに礼金なんて名目でカネをはらわにゃいけないの?と誰しも一度は考えた事があるでしょう。

私はこれらを法的に廃止すべきだとずっと思っています。

この大きな初期費用負担の大きさが、人を一定の土地に縛らせている要因になっています。

それは人やモノ、カネの往来を制限する事にもつながります。

こんなただ不動産を持っているというだけでオーナーという資産家を優遇するような措置は即刻止めるべきです。

最近では、住宅も都市部から離れると供給過剰状態になってきていて、敷金不要・礼金不要というところも増えてきていい傾向とは思います。

マーケットメカニズム的に、人が住みたいと言って、多くの人間が集まってくる土地の家賃が高いのは理解できます。それは家賃に転嫁すべきでしょう。

しかし敷金と礼金というのは悪商慣習以外の何物でもありません。マーケットメカニズムを無視した蛮行とすら言えます。

早く廃止しましょう。

加えて保証人制度も廃止すべき。保証人がいなければ家を貸さないなどと言うのはある種オーナーの横暴。

与信できないならそもそも貸すのを止めるべき。

 

まとめ

以上2点。

①金銭解雇制度導入

②賃貸物件の敷金・礼金・保証人廃止

を述べてきました。この2つを導入するだけで、ぐっと引っ越しへの経済的・社会的・精神的ハードルが下がるでしょう。

子供も「イジメられているから引っ越したい」と気軽に言えるようになっていくのではないでしょうか。期待します。

よく「厭なら逃げていいんだよ」などと言う綺麗事を放言する自称人権家もいますが私は信用していません。

今日の日本の社会的・経済的制約の中で、そんな簡単に逃げられると本気で思っている事がお笑い草だからです。

もしそんな事を言うのなら、本当に逃げられる環境を構築してから言わねばならないでしょうか。

イジメというのは解釈が難しく、イジメている方はイジメているつもりがないのに、イジメられている方はイジメと感じている事もあります。

これは個々の感受性の問題になってきてしまい、ここを是正する事などほぼ不可能。

つまり、人間が組織やコミュニティを形成したら、そこには少なからず政治が生じ、畢竟イジメも顕在化してきてしまうわけです。

それを無理矢理イジメをなくさせよう、とするのは一種有機的なコミュニティの否定です。

合わなければ逃げればいい。正論。

だから逃げられる環境構築を急ごうという事です。

電通過労死自殺も同様。

死ぬくらいなら辞めれば良かったって、会社を辞めたら逸脱者として、排斥しようとしてくる社会がよくもそんな事が言えると思います。

今も日本のどこかでイジメに苦しんでいる子たちがいるのなら、その子たちの精神を解放してあげるためにも、「逃げられる社会」に早くなってほしいと切望しています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です