【日産自動車】2017.6(1Q決算)

日産自動車の第一四半期決算短信を見てみました。

過去記事などこちら。

日産自動車2017.3決算

自動車大手3社

三菱自動車決算

日産の決算短信はかなりシンプル。ページにして14ページくらい。

簡潔明瞭でいいと思います。あまりごちゃごちゃ書かれていても読む時間ないですし。

財務情報が早く見られる方が価値が高い。

仏ルノー+日産+三菱で販売台数世界一になったとか言うニュースも。

世界的なEVシフトの流れの中で、トヨタとマツダが資本提携など、自動車業界が環境適合車及び自動運転車の製造の覇権争いを繰り広げていく中で、日産は果たしてサヴァイヴできるのか。

自動車業界の趨勢は車を買った事もないド素人なので、良くわかりませんが、個人投資家として、日産に投資すべきなのか否か、考察を加えていきます。

以下数値は当社決算資料より。単位は特筆なき場合全て百万円。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 営業CF
当四半期① 2,760,436 153,317 110,373
前四半期② 2,654,499 175,830 328,660
通年計画③ 11,800,000 685,000
①-② 105,937 △ 22,513 △ 218,287
成長率 4.0% -12.8% -66.4%
③-① 9,039,564 531,683
進捗率 23.4% 22.4%

 

対前期において増収(+105,937、+4.0%)、減益(△22,513、△12.8%)

前期の営業利益6.6%から当期は5.6%に1ポイント改悪。

通年計画の進捗度は売上が23.4%、営業利益が22.4%

四半期として、25%に未達。第一四半期というのはそういうものなのか?

いずれにせよ、そこまで捗々しい進捗度には見えない。

営業CFも対前期で△218,287と大幅ダウン。

減少の大きい要因は、金融債権の増加、棚卸資産の増加、法人税の増加等。

それにしても減益幅(△12.8%)に比して、営業CFも減少幅(△66.4%)が大きい。

大丈夫か。

 

各指標

パラメタ
営業利益 720,000
有利子負債 7,561,758
純資産 5,182,927
当期純利益 574,000
総資産 18,491,144
発行済み株式数 4,220.715
支払利息 14,540
減価償却費 367,144
EPS 136
BPS 1,228
株価 1,086
予想配当金額 53
予想配当総額 223,697.895
時価総額 4,581,586

 

各指標算出に当たり、パラメタは上記のとおり。

営業利益などのPL項目は計画数値から。

有利子負債や純資産などのBS項目は当決算期末時点の残高から記載。

各指標の結果は以下の通り。

 

各指標
ROE 11.07%
ROA 3.10%
PER 7.98
PBR 0.88
ROIC 3.64%
WACC 1.83%
EBITDA 1,087,144
予想配当利回り 4.88%

 

ROE11.07%は相対的になかなか高い。しかしROA3.10%は低い。

あまり資産効率のいい会社ではない。

PER7.98倍。PBR0.88倍。いずれも割安感が高い。

この割安感は奇妙なほどだ。確かに資産効率がいい会社ではないが、それでも利益、財務内容共に、この指標だけ見ると、過小評価されているのではないかと思う。

ROIC3.64%これまた低い。WACC1.83%よりは辛うじて高いが。

日産は巷でよく言われるほどには、構造改革が進んでいないのではないか。

それゆえROAとROICのスコアが良くないのか。

また属人的リスクとしては、カルロス・ゴーンなども。

地元フランスでは、マクロンが大統領になってから、ゴーンの莫大な報酬や資産に目を付けているような話があるらしく、仏ルノーではできない、報酬増を日本の日産や三菱を使ってやりかねないとかいう意見を目にした。

そんな風に経営者に恣意的に利用されるリスクも織り込んでおり、やはり市場の評価が低いのかもしれない。

割安で放置されているが、資本コストパフォーマンスは言う程には良くない。

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