【花王】2017.2Q決算

花王の第二四半期決算。

下記当社決算短信より。単位は全て百万円。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 営業CF 利益率
2017.6① 717,304 87,354 66,082 12.2%
2016.6② 699,529 81,095 51,016 11.6%
2017.12③ 1,470,000 200,000 13.6%
①-② 17,775 6,259
成長率 2.5% 7.7%
③-① 752,696 112,646
進捗率 48.8% 43.7%

 

対前期増収(+17,775・+2.5%)、増益(+6,259・+7.7%)

対計画進捗度、売上が752,696で48.8%、利益は112.646で43.7%

折り返し地点において、どちらも半分未達ですが、ビューティケア事業(化粧品、スキンケア、ヘアケア等)はどちらかと言うと、乾燥する冬場などに活躍、販売増が見込めるため、計画クリアは固いのではないでしょうか。

そもそも半期での計画は達成していますので、そこは御間違いなきよう。

財務数値 前期 構成比 当期 構成比
売上高 699,529 717,304
売上原価 308,634 44.1% 403,105 56.2%
販管費 310,387 44.4% 227,579 31.7%
 (人件費) 95,512 13.7% 74,370 10.4%
 (広告宣伝費) 47,151 6.7% 44,688 6.2%
 (販促費) 38,372 5.5% 29,662 4.1%
 (その他) 129,352 18.5% 78,859 11.0%

 

対前期と比較。驚きなのは原価率。+94,471で+12.1ポイント。原価の大幅増です。

これは経営成績としては、利益にネガティヴインパクトがありますが、消費者として見れば、良い商品を安く提供している事と同値ですので、悪い傾向とは言い切れない。

原価率の伸びと呼応するように販管費率は激減しています。△82,808、△12.7ポイント。

広告宣伝費、販促費とも減少していますが、劇的に減ったのは、人件費。△21,142、△3.3ポイント。

リストラでもしたのかと言うような大胆カット。当社の危機感がヒシヒシと伝わってくる数字です。

無駄なホワイトカラーコストなどを極限まで切り詰めているのではないでしょうか。

これは当決算のみならず、中長期的な計画にもきちんと好影響してくるものと思われます。

 

セグメント情報

ビューティーケア 前期 当期 増減 増減率
売上 292,694 284,239 △ 8,455 -2.9%
セグメント利益 20,785 23,095 2,310 11.1%
利益率 7.1% 8.1%

 

当社の看板事業。化粧品、スキンケア、ヘアケア等。

減収(△8,455、△2.9%)ですが、増益(+2,310、+11.1%)

上記してきたようなリストラが効いているのでしょう。しかし増益は御見事ですが、増収は少し気にかかる。

ヒューマンヘルスケア 前期 当期 増減 増減率
売上 132,912 146,095 13,183 9.9%
セグメント利益 13,594 19,803 6,209 45.7%
利益率 10.2% 13.6%

 

主力事業であるヒューマンヘルスケア事業。飲料、サニタリー(生理用品・紙おむつ)、入浴剤、歯磨き、歯ブラシ等。

増収(+13,183、9.9%)増益(+6,209、+45.7%)

とりわけ利益の伸び率が凄いです。利益率も3.4ポイントも改善されています。

中国をはじめとしたアジア市場において、サニタリー用品が売れまくっているんですね。

いい傾向と思います。やはり良いモノは世界標準という事です。

ファブリック&ホームケア 前期 当期 増減 増減率
売上 155,830 152,278 △ 3,552 -2.3%
セグメント利益 31,543 28,932 △ 2,611 -8.3%
利益率 20.2% 19.0%

 

ファブリック&ホームケア事業。ファブリックケア⇒洗剤等、ホームケア⇒台所用洗剤、掃除用紙製品、業務用製品。

こちらは不調。減収(△3,552、△2.3%)減益(△2,611、△8.3%)

原材料価格による原価率が大きくなってしまったことや、アジア市場における減収が響きました。

アジア市場で苦戦を強いられるとなると、今後の計画に暗雲が立ち込める事となります。商品力など、当期中に挽回できるのか、お手並み拝見というところです。

ケミカル 前期 当期 増減 増減率
売上 118,093 134,692 16,599 14.1%
セグメント利益 14,765 14,563 △ 202 -1.4%
利益率 12.5% 10.8%

 

ケミカル事業。油脂製品、機能材料製品、スペシャルティケミカルズ製品等。

増収(+16,599、+14.1%)はすごかったですが、にも関わらず減収(△202、△1.4%)

原料となる天然油脂価格の高騰による原価率上昇が響いた結果です。

ここの領域に入ってくると、原価次第、為替次第ともなってくる。原価率が大きくなったのは痛かった。

下期は原材料価格が下振れてくれるのを祈るのみ。

 

まとめ

各指標
PER 23.95倍 EPS 279.20
PBR 4.85倍 BPS 1,379.37
利回り 1.61% 配当 108.00

 

昨日の決算を受け、PERも割安感が出てきました。

PBRにおいては、2016.12本決算時点のアセットで弾いていますので、2017.6末時点のアセットによって計算しなおしたら、もっと割安感は出ると思われます。

増配のハードルも難なく超えてくるかと思います。

懸念すべきは以下2点。

・中国はじめアジア市場の競争激化の影響。

・天然資源などの原料輸入コスト増による原価率の増加。

この2点のハードルを乗り越えられれば、本決算は大幅な超過が見込めるのではないでしょうか。

花王の商品力と販売力はそれほど凄まじいものなのです。

あまり過当競争で売上至上主義にハマりこまずに、上手く経営コントロールしてくれることを願っています。

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