【回転寿司チェーン3社】財務分析

過去記事。

牛丼チェーン比較分析レストランチェーン比較分析。ご興味あればご覧ください。

回転寿司、よく行きますが、最近の回転ずしのネタは本当に美味いと思います。

あれを100円そこそこで食べられる日本というのは、どれだけデフレなのか。

企業努力の賜物でもあるのですが、原価を安く安く抑えていく、という方面の努力は日本人は得意なのではないでしょうか。製造小売業の発展とか

それがブラックバイト問題とかに繋がっている側面もあると思うのですが、安くて旨いモノを消費している消費者も、その恩恵の裏では、上がらない給料とかに喘いでいるわけで、ここに、需給のトレードオフが凝縮されているのだと思います。

安くて旨い牛丼やイタリアン、とんかつ、そして回転寿司。

ここらへんの販売価格がもう少し大きくならないと日本というのはデフレというのは終わらないのでしょう。

そもそも、デフレというのは、物価や給料が下がっていく現象ですが、デフレは結果であって、原因ではありません。

デフレの原因は人口減少や高齢化の進展著しい、日本という国家の低成長に由来します。

つまり日本の潜在成長率が上がらない限り、いつまで経ってもデフレは改善されないわけです。

日本の潜在成長率が低い原因は、ひとえに高齢化と人口減少ですから、この潜在成長率が上がる可能性はかなり低い。

つまり、今後も日本という国は、デフレが継続するという事を意味しています。それはとりもなおさず、牛丼チェーンなどの安い飲食店や、ニトリ、ユニクロなどのデフレ銘柄が当分の間は安泰である、という事と同義です。

そんな回転寿司大手3社の比較分析。以下は会社決算資料より。単位は特筆なき場合、全て百万円。

 

直近決算

スシローGHD くらコーポレーション カッパ・クリエイト
売上高 147,702 113,626 79,422
営業利益 7,509 6,527 △ 524
営業CF 5,000 8,565 1,945
利益率 5.1% 5.7% -0.7%
ROE 9.0% 15.7% -40.7%
ROA 2.6% 9.5% -19.6%

業界首位はスシロー。いつ行っても混んでますからね。

普通に3時間待ちとかもざら。東京ディズニーランドもかくや、という人気ぶりです。

安くて旨いネタが食えるので当然なのでしょうか。また、硬派な寿司ネタばかりではなく、子供向けのコーンマヨとか、肉系握り、なども充実しているのも強み。

業界2位はくら寿司ですが、ここ、ROEが15.7%、ROAが9.5%と滅茶苦茶高いですね。

目立った自社株買いもしていないのに、このROEとROAはご立派。

逆に業界3位、カッパ寿司の成績は酷いですね。

なんとマイナス成長。味が良くないともっぱらの評判です。

つい最近、1,580円だかで、食べ放題のサービスを開始したというような報道がありましたが、現状の経営に危機感を持っている事の表れなのでしょう。

スシローとくら寿司とどうにか差別化していきたい、という意気込みは買いますが。。

しかし個人的には、食べ放題って悪手だと思います。

食文化的には、「良いモノをちょっとだけ食べる」のが美徳だと思っているもんで。

とりあえず元を取ってやろうというグルメとは縁遠い人たちが、比較的原価の高そうなネタばかり集中して狙う、という浅ましい絵が想像できるので、寿司の食べ放題は明確に反対です。

私はこの食べ放題施策はむしろ長い目で見れば、カッパの首を絞めるのではないかと考えています。

寿司くらいは好きなネタを落ち着いて食べたいもんです。

財務数値 スシローGHD くらコーポレーション カッパ・クリエイト
売上高 76,889 113,626 79,422
売上原価 37,111 52,176 39,048
48.3% 45.9% 49.2%
販管費 34,874 54,921 40,898
45.4% 48.3% 51.5%

スシローは上場したばかりで、直近の年度決算短信がありませんでした。(まあIR情報に当然に用意しとけよ、って感じなんですが)

よって直近第二四半期との比較。

どの寿司店も原価率は軒並み、45%超え。そりゃあれだけ寿司を安く提供していたら、原価率も大きくなってしまうでしょう。

それでも販管費率は抑え目。40%程度が人件費だとしても、かなりアルバイトさんとかに泣いてもらっているんではないでしょうか。

我々が安く旨い寿司を食える裏で、低賃金で、重労働を課されている奴隷のような飲食店のアルバイトの人たちの努力がある事を忘れてはいけませんね。

 

直近計画

スシローGHD くらコーポレーション カッパ・クリエイト
売上高 160,000 121,000 81,200
営業利益 9,000 6,800 1,900
利益率 5.6% 5.6% 2.3%
ROE 21.1% 15.1% 9.6%
ROA 4.8% 9.9% 3.5%

直近の計画数値。どこも増収増益予想。カッパも黒転する予定です。

しかしここで驚くのが、スシローのROE,,,

なんと21.1%!!直近の決算から、12.1%の超大躍進です。

利益率はさほど変わりませんから、大胆な自社株買いでも計画しているのでしょうか。

とにかく20%超えはすごいです。

カッパもROEが9.6%と大改善される予定。本当に計画通り黒転するといいですね。

利益率2.3%で、ROE9.6%というのは、それだけ過小資本という事なのでしょうかね。

とにかく計画数値だけ見るならば、かなり資本効率がいいのが、回転ずしチェーンのようです。

 

まとめ

スシローGHD くらコーポレーション カッパ・クリエイト
予想PER 15.5倍 24.13倍 60.19倍
予想EPS 214.9 227.1 21.2
実績PBR 3.28倍 3.35倍 5.66倍
実績BPS 1,016.46 1,634.60 225.29
配当利回り 1.20% 0.36% 0.00%

各社、ROEがとんでもなくいいので、その分、PBRは少しお高め。軒並み3倍超え。

カッパに至っては、5.66倍です。

PERに関して言えば、スシローがかなり割安感あります。15.5倍とは。計画では、ROEが20%を超える会社ですので、これってかなり買いなんじゃ。。。

一方のカッパは60.19倍でかなり割高ですね。ROEがそこそこ高いのに、このPERはかなり割高ですね。

みな、食べ放題がスケールすると期待でもしているのでしょうか。

配当もない可能性高いですし、私は今のカッパには投資は考えないですね。

しかしスシローも市場の期待に応えられるのか。ROE20%超えなるやいなや、要チェキですな。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です