【牛丼3社】財務分析

牛丼3社を比較した以下のような記事がありました。

あなたは吉野家、松屋、それともすき家派? 牛丼チェーンビッグ3を比較

私個人的には、この中で一番松屋が好きです。大きな理由としては以下3点。

①定食にサラダと味噌汁もついてきてお得感が大きい。

②ドレッシングが豊富で美味しい。

③食券前売り制なので、精算の時に、店員とコミュニケートしなくて済む。

忙しそうな店員さんを呼びとめて、精算してもらうのって結構ストレスなんです。

飲食店はみんな精算業務は自動化機械化してくれないかな、と思います。一番簡単な省力化だと思うのですが。。。なぜ導入しないのでしょう。

そんな牛丼大手3社の財務比較分析。

数値は各社決算資料より。単位は特筆なき場合、全て百万円。

 

2017決算

ゼンショー 吉野家HD 松屋フーズ
売上高 544,028 188,623 89,039
営業利益 18,775 1,865 4,831
営業CF 37,049 10,104 7,088
利益率 3.5% 1.0% 5.4%
ROE 13.0% 2.2% 7.9%
ROA 2.9% 1.1% 5.0%

すき家やなか卯のゼンショーHDが売上ダントツの1位。2位の吉野家HDに3倍近いスコアです。

私は消費者として、すき家の牛丼にあまりいい印象を持っていないので、このランキングは少し不思議です。

ただ、ゼンショーは牛丼以外にも、ココスや、ビッグボーイ、はま寿司なんかも調子良さそうなので、そっちの恩恵が大きいのかもしれません。

営業利益率はどの会社も軒並み低い。やはり外食産業って利益かつかつで無理して経営しているんだなあと。

その中でも、松屋フーズが5.4%と一人気を吐く。精算業務などを省力化している姿勢がここらへんの数字に見えるのではないでしょうか。

ROEに関しては、ゼンショーの13.0%はすごい。にも拘わらず、ROAは2.9%と低い。

何ででしょうか。遊休資産とかが眠っているのでしょうか。

松屋フーズのROEとROAはどちらもなかなかのもんではないでしょうか。少なくとも相対的には。

どのスコアも、吉野家HDが悪いのは気になりますね。利益率なんて1%台。本当に調子いいと言えるんですかね。

財務数値 ゼンショー 吉野家HD 松屋フーズ
売上高 544,028 188,623 89,039
売上原価 231,850 68,386 28,229
42.6% 36.3% 31.7%
販管費 293,401 118,371 55,978
53.9% 62.8% 62.9%

原価率を比較してみると、ゼンショーが突出して高いですね。

この売上と原価は必ずしも牛丼の比較ではないのですが、この原価率は気になります。

ちなみに各社の売上に占める牛丼の割合は以下の通り。

牛丼比率 ゼンショー 吉野家HD 松屋フーズ
35.7% 50.1% 87.5%

この割合だけ見ると、ゼンショーは厳密に言えば、牛丼屋ではないんでしょうね。

しかし牛丼がボリュームゾーンである事は間違いないので、その原価がとりわけ高い理由を勘案してみると、それはすき家とかなか卯のメニューの多さに原因があるのではないかと推察します。

色々な牛丼が選べるのは、競争力の源泉足りえますが、多くの食材を集めなくてはいけないというのは、経営的に、調達コストが高くなる事を意味しているのでは?

経営的には選択と集中は避けては通れない道なのかもしれません。

しかしそれも機会損失とのトレードオフなので、難しい経営判断です。

ちなみに、原価率ではワーストだったゼンショーも販管費率は53.9%で大幅に他社を引き離している。

これは問題になった深夜のワンオペ営業などとも整合するのかもしれません。

安い人件費でこき使っていると。

吉野家と松屋の販管費率が大体同じような数字に収斂するのもなかなか興味深いです。

 

2018計画

ゼンショー 吉野家HD 松屋フーズ
売上高 595,000 200,000 93,500
営業利益 21,700 3,500 4,100
利益率 3.6% 1.8% 4.4%
ROE 14.3% 3.1% 6.1%
ROA 3.4% 1.5% 3.9%

ゼンショーは増収増益プラン。利益率微改善、ROEとROAはそこそこの上昇気流を企図しています。

吉野家HDも増収増益計画。しかしそれでも利益率は1.8%と低い。値上げかコストカットが必要では。

もう少し利益がないと経営きついと思われます。

一方の松屋は、増収減益予想。保守的。2017.3の決算は良すぎた、という自己評価のようです。

しかしそれでも利益率5%は確保して欲しいところでしたが。

ゼンショーのROE14.3%がいやがうえにも目立ちます。

どうも前期中に自社株買いをやったようですので、その影響なのでしょうか。それにしたって、ROAとの乖離がかなり顕著です。

 

まとめ

ゼンショー 吉野家HD 松屋フーズ
予想PER 31.23倍 73.64倍 35.47倍
予想EPS 64.8 26.9 118.0
実績PBR 4.42倍 2.25倍 2.15倍
実績BPS 458.07 879.46 1,950.65
配当利回り 0.89% 1.01% 0.57%

最後に各社の各指標の比較。

PERは吉野家HDがずば抜けて高い。73.64倍。一体どういう人が買っているのか。不思議。

PBRはゼンショーが割高感が強い。4.42倍。自社株買いの影響?

それと比較すると、松屋はPER35.47倍、PBR2.15倍でかなりバランスが取れています。

その代わり、配当利回りが低いですが。。ただBPSがひときわ大きいのは買い。

財務能力では、松屋が一番いいのではないでしょうか。

ただいずれにせよ、割高感は否めません。

それに外食産業は昨今の人手不足による、人件費の増大などが経営課題になっています。

デフレの象徴、安い牛丼のその安値の牙城がついに崩される時が来ようとしているのでしょうか。

牛丼が1杯700~800円になったら、日本のデフレは終わったと評価してもいいのかもしれません。

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