特別養子縁組制度をもっと普及させよう

特別養子縁組とは、何らかの事情で実の父母と一緒に生活できなくなった児童のための福祉制度で、育ての親が子どもと法律上も親子関係を築き、実の子同様に子育てを行えるようにした民法上の制度です。

欧米では養子を引き取って育てる事が極めて普通の社会常識です。
しかし一方、先進国にしては民度が極めて低い日本人は、
「血がつながっていなければファミリーではない」という恥ずかしい価値観が蔓延しています。

実は人間は人間を育てるのが一番上手。一方、犬や猫を育てるのは下手。
犬は犬の親、猫は猫の親が育てる方が自然の摂理に沿いますからね。

それなのに他人の子は血が繋がっていないという理由で育てたがらない日本人。
犬や猫は可愛がります。人間よりもDNAのより遠い犬や猫の方がいいみたいですね。

江戸時代の武家や商家などはみんな養子でした。
養子を社会的に育てるという事がごく一般的にシステム化されていたのです。欧米と同じように。

つまり養子がマイノリティという今の社会の方が、歴史的、相対的に見れば異常状態という事なのです。これは事実として。

特別養子縁組をもっとポピュラーにしていった方がいい理由のひとつに子供の虐待死事件があります。

なんと子供の虐待死事件は年間300件起きているそうです。
およそ1日に一人の子供が殺されている社会。それが今の日本です。

しかも、2013年3月までの約10年間で虐待死した子供の内、44%が0歳児という衝撃的な数字もあります。

これはもちろんろくでもない親が悪いのですが、これほど多くの0歳児虐待事件が起こる事の社会的背景として、ひとり親世帯の経済的困窮がかなり大きな要因となっています。

今も我々のあずかり知らぬところで子供は虐待を受けています。
これに眉をひそめ、偽善者然として、虐待死させた親を批判するのははっきり言って誰でもできます。
しかし本当にそんな子供たちを救いたいと思うなら、特別養子縁組をして、その子供たちを愛情を込めて育ててあげましょう。

経済的、社会的、ひとり親の困窮の存在を知りもしないで、ニュースで虐待死がでたらその存在を詰るだけなら黙っている方がよほどマシというものです。
日本の民法というものは本当に先進国、文明国のそれとは信じられないほど旧態依然としています。

なんと子供は親の所有物と規定しているのです。人権無視も甚だしい。
子供は子供として一個の人権を持って生まれてきています。それは親の人生ではなく、子の人生です。勘違いをしてはいけません。

特別養子縁組などをする際に、親の親権というものがかなり邪魔になります。
ろくでもない親から子供を引き離したいと思っても、親権が邪魔して、子供の虐待を止められないような、親権の存在が殺人を助長していると言ってもいいような状況なのです。

日本で親権停止あるいは剥奪が事例としてできた件数はわずか年間20件しかありません。

一方、ドイツでは親権停止・剥奪が5万件もあるのです。

子供の人権は親のものという血縁だけを最重要視した家父長制の悪しき習慣が日本にはまだ残っており、今も親を選ぶことのできなかった子供たちを身体的にも精神的にも苦しめています。

もっと欧米並みに特別養子縁組を一般的にして、子供を救いましょう。
他人事ではありません。ニュースで虐待親を批判している、その気持ちを子供を保護する事に向けてあげましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です